立春も過ぎましたが、まだまだ寒い日が続きますね。
この時期は、今日のような厳しい寒の戻りや小春日和な日など
寒暖の差が大きくなってきます。
それに伴い、体調を崩される方も多くみられます。
インフルエンザは少しづつ落ち着いてきていますが、まだまだ予防が大切な時期です。
予防接種を受けていても、インフルエンザウイルスは感染力が強いので油断せず、
人が多く集まる場所でのマスク着用・外出後のうがい・手洗いは、十分に行いましょう。
また、空気の乾燥もウイルスが増殖しやすく、気管にウイルスが侵入しやすい環境となるので、
お部屋の加湿もインフルエンザ感染の予防に役立ちます。
基本的な事ですが、冷え込む夜は温かくして過ごし、食事をきちんと摂って体力をつけ、
十分な睡眠をとるようにして自分自身の免疫力(抵抗力)を上げ、風邪に負けないようにしましょう。
そして今回は、寒暖の差がもたらす危険性もお伝えしようと思います。
先日テレビでも特集があったようですが。。。
皆さんは「ヒートショック」という言葉をお聞きになったことがありますか?
<ヒートショックとは>
急激な温度変化が体内におよぼす影響のことです。
暖かい部屋から出たときにゾクゾクッとなったことがありませんか?
その状態もヒートショックの一つです。
<ヒートショックの危険性>
実は、家庭内で高齢者が死亡する原因の4分の1を占めています!
急激な温度変化は特に血圧に大きく影響します。
ヒートショック時の血圧の変動は急激であり、上り幅も大きいため
心臓や血管に予想以上の負担がかかります。
特に冬場の入浴は血圧の乱高下により、心筋梗塞や脳血管障害などを引き起こしやすい状況です。
意識障害やそれに伴う転倒、溺死などで入浴中の急死者数は年間一万人くらいと多く、
これは交通事故よりも多いのです。
<ヒートショック対策>
洗面所、トイレなどには簡易的な暖房器具などを置く。
入浴時はあらかじめシャワーでなど温水を数分流し、浴室内の室温を上げておく。
などが効果的です。
皆さん、特にご年配の方や高血圧をお持ちの方は十分に気を付けてお過ごしくださいね。
さて、北陸地方ではすでに2/7に春一番が吹いたとのこと。
これは記録がある1999年以降では最も早いものだそうです。
関西地方ではまだ吹いていないようです。
暖かい春の訪れが待ち遠しいですね。
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