落語会の翌々日、
逸る気持ちを抑えながら
修理を終えた三味線を受け取りに
楽器店へ。
お店の戸を開けて
名前を告げると、
奥さまが笑顔で三味線を
持ってきてくださいました。
ああ…すごい…
ピカピカだ…
私の三味線じゃないみたい…!
いや、でも確かに私の三味線。笑
でも、あれっ…??ん??
糸巻き、こんな綺麗な木じゃなかった…よね?
竿と同じような木の色だったのに
何か黒っぽいちょっと高そうなのに
変わってるんですが、、、
糸巻きって確か、新しいのにすると
それだけで一万円したんじゃなかったっけ???
でも奥さまは一昨日の電話で
「修理のお代金は7、8千円で済みましたよ(^_^)」
とおっしゃっていた…
一体…どういうことなんだ???
頭の中でかなり混乱しながらも
奥さまがどこをどう修理したのか
説明してくださるのを
冷静を装いながら聞いていました。
そして、話はついに糸巻きの部分に。
奥様「実はね、これ…、息子が前に細く削り過ぎて失敗してしまったものなんです。でもこの(修理した)三味線は糸巻きの部分が細いものだったから、ちょうど使えたのね!だから本来なら新しい木に変えると一万円なんですが、これは元は失敗したものだからお代はいらないです(^_^)」
私「えっ、あの、いいんですか??あ、あ、す、すみません、ありがとうございます!!」
え、え、ちょっとこれ
めっちゃラッキーじゃない?!
やばい!!嬉しい!!!どうしよう!笑
心の中でめっちゃ興奮しながらも
引き続き奥さまの説明に
しっかりと耳を傾けました。
最後に、
修理の仕上げの竿磨きの部分で
奥さまが
「(息子が)おじいちゃんの三味線だといって、とても丁寧に磨いておりました(^_^)」
思わず涙が出そうになった瞬間でした。
私の祖父の大事な三味線は
息子さんにとっても
そうだったんだね。
そして息子さんご本人から
「糸巻きの調子に不具合がありましたら僕が責任をもってまた見させていただきます」
とおっしゃっていただきました。
すごくすごく心強くて頼もしくて
嬉しかったです!
奥様が補足で
男性の力加減で糸巻きを調整しているので
女性(私)だと固すぎたりする場合もあるので
またいつでもおっしゃってくださいね、と。
最初、修理に出すことを決めたときには
こんなに丁寧に
心のこもった修理をしていただけるとは
思ってなかった。
また、こんな風に
いろんな偶然が重なるとは
これっぽっちも予想してなかった。
今回のこの一連の流れに
私はただただ感動するばかりでした。
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修理のお話は
これでとりあえず終わりです。
ここまで読んでくださり
本当にありがとうございました!
あとは番外編で
邦楽親子教室のお話を書きたいと
思います(*´-`)
写真もあるので
もう少しだけお付き合いいただけると
幸いです( ´ ▽ ` )ノ