7月31日生まれ J・K・ローリング

 

1965年の今日、7月31日は、『ハリー・ポッター』シリーズの作者として有名なJ・K・ローリングさんの誕生日です。

 

彼女は、世界中で愛されるフィクション小説

『ハリー・ポッター』の作者で、

今や大富豪となった方ですが、かつては生活に困窮し、

生活保護にたよらなければならなかったこともあったそうです。

母の死や自身の離婚などの様々な困難からうつ病になり自殺も考えたことがあったとか。

どん底から『ハリー・ポッター』の成功でセレブになった波瀾万丈の人生を生きている方です。

 

彼女は様々な慈善活動や女性の権利擁護の運動もされてきたようです。

 

 

最近は、彼女のトランスジェンダーに関する発言が物議をかもしています。

彼女は、トランスジェンダーの権利保障がすすむことで、

女性だと主張すれば誰でもトイレや更衣室などの女性専用のスペースに入れるようになり、性的暴行などの危険性が増すと主張されました。

擁護派の人々は、トランス女性と犯罪の脅威を安直に結びつけて女性専用スペースからトランス女性を排除しようとするのは差別にあたると主張しています。

 

またスコットランドで「ヘイトクライム法」が施行されたことを批判して、「スコットランドの政治家は、実際の女性や少女の権利や自由よりも、たとえ女性差別的であろうと自分たちの考える「女性らしさ」を実行する男性達の気持ちを重視しているようだ」と主張されているようです。

 

いま世の中の流れ的には「多様性」を重んじる方向に進んでおり、LGBTの人々の権利を擁護する方向に動いています。

しかしこの問題の解決は難しく、

依然として、結婚や就職や、まわりからの差別などいまも解決されるべき多くの問題があります。

全ての人間は、自由で有り、性自認を含めて多様性が認められるべきことはあきらかでしょう。

 

しかし性自認に関する問題は、「男女差別」というもう一つの問題ともリンクしています。

だからこそ、J・K・ローリングさんは、トランスジェンダーの人々の権利を保障することが、社会的弱者である「女性」の権利を侵害する可能性があると感じているのではないでしょうか?

ごく一部のトランスジェンダーの人(勿論女性も)の中には、胸やヒップなど女性らしさを感じさせる身体の部分を強調するような人もいて、なんというかそういう人々が「女性らしさ」をそのようにアピールすることで、私は、女性の尊厳を傷つけられるように感じるのです。

グラマラスで女性的なボディーは美しいものですが、

それを強調する人をみて感情が傷つけられるのは私に被害者意識があるからです。

女性の価値はその性的な特徴にあると主張しているように感じられるからです。

女性も男性も、女性であり男性であるまえに1人の人間です。1人の人間として尊敬され尊重されることを望みます。

 

女性であるということに被害者意識をもつのは、今でも厳然として性差別があるからです。

国によって差はありますが、先進国といわれる国にも多少とも「男女差別」は厳然として存在しています。

アメリカだっていまだに女性の大統領は生まれていません。

日本における生涯年収の男女格差は1億円といわれています。

 

パリオリンピックが始まっていますが、オリンピックなどの運動競技におけるトランスジェンダーの人々の扱いも議論の最中です。

スポーツにおいては、男性と女性の身体的差から、

競技や種目において、男女を分けることで公平性を保とうとしてきました。そんな中男性並みの筋力をもつトランスジェンダー女性が女子の枠組みで競技することは、果たして公平といえるのでしょうか?100m走の世界記録は男子がウサイン・ボルトの9秒58で女子はフローレンス・ジョイナーの10秒49だそうです。これだけ差が出るのは男女で筋肉量が違うからで、それには男性ホルモン、テストステロンの分泌量に大きな性差があるからです。

公平性の観点から男女に分かれて競技されている競技にトランス女性が女子枠で参加するのは、機会の面では公平でも実際公平といえるのでしょうか?

 

 

トランスジェンダーの問題の解決も大切ですが、

やはり社会的弱者である女性をどのように守るかということも大切だと思うのです。

女性が男性にたよらなくても十分に豊かな生活が送れる社会、女性が性的搾取をされない社会、男女がお互いに敬意をもって人として尊重しあえる社会、

そのような社会が実現したとき、あらゆる差別が解決へ向かうのではないかと思います。

 

トランスジェンダーの問題も女性差別の問題の解決も気が遠くなるほど険しい道のりのような気がします。

 

私には、J・K・ローリング氏は、我々弱き女性の力強い味方のように思えます。

彼女はトランスジェンダーの人々を差別しているのではなく、女性が抱えるあまたの困難の擁護者たらんとされているだけのように思えるのです。

 

ラッシュアワーに「女性専用車両」があると安心しますし、

「女子トイレ」は、女性にとってプライベートな場所なので、そこに心は女性でも身体が男性の人が入ってきたら恐怖心を感じるのも事実です。恐怖心とまではいかなくとも

ある種の緊張を感じます。

 

 

時代に逆行する彼女の主張は大変なバッシングを受けていますが、それでも毅然として主張し続けていらっしゃいます。

いろんな面で私にはマネのできない方だなと思うのです。

 

彼女の命式を見て見ましょう。

 

  干支 蔵干  通変星  12運

年 乙巳 丙  印綬 比肩 建禄

月 癸未 己  正官 傷官 衰

日 丙戌 戊     食神 

 

丙戌」生まれの人です。

象徴は「秋の終わりの太陽」

「太陽」のエネルギッシュな面や明るさと、「秋」の落ち着いた大人っぽさの両面をもつ人です。

「丙」には集中力やカリスマ性があります。

また、12運には「」が来ていますので、拘りをもつ人です。

 

日支通変星の「食神」は子供のように無邪気で、自分の好きを追い求める人です。

食神」は、また子供っぽい我儘さ、思ったことをためらいなく言ったりしたりする天真爛漫さをもっています。自分から発信する星でもあります。

 

月支通変星は「傷官」です。こちらは頭脳明晰で拘りがある芸術家肌の人です。

繊細な神経の持ち主で、ナイフのような頭脳で人を時には傷つけ、また、ご自分も傷つきやすい人です。

 

仕事の柱である月柱に「傷官」をもつので、人とはひと味も二味も違った芸術センスで優れた作品を世に出す力が有ります。

加えて分析力に優れた才能の星「印綬」ももっているので、どおりで

『ハリー・ポッター』が生まれたのも納得ですね。

 

月の柱の天干の通変星に「正官」、蔵干通変星が「傷官」となっています。

きっちりと几帳面に仕事をこなし、責任感が強い人です。

品行方正で優等生的に仕事をこなします。

人からはきっちりとした几帳面な優等生に見られます。

 

一方で、心に激しい反骨精神を宿しています。

権力に真っ向から反抗する気概をもった人です。

そしてこの「傷官」が天干通変星の「正官」を激しく尅します。

なので月柱にこの組み合わせがあることは四柱推命では嫌われます。

しかし、目上を尅す命式なので、権力志向が強く、

闘争、対立を辞さない強靱な心をもっており、

非常に強力な立身出世運に繋がる面ももちあわせています。

 

トランスジェンダー問題に対する態度などは、

この強い反骨精神の表れかもしれません。

 

また彼女の命式には、23~33歳の間に生まれ日の干支

丙戌」が巡ってきています。

これを「律音」とか「干支併臨」と呼びます。

自分のもって生まれた干支の組み合わせは自分がこの世で果たすべき使命を表しているため、それが増幅されることで、人生の大きな転機やチャンスになる可能性を秘めています。

彼女はこの10年間の終わり頃に『ハリー・ポッター』を世に出しました。