シモーヌ・ド・ボーヴォワール
(Simone de Beauvoir)
シモーヌ・ド・ボーヴォワール(Simone de Beauvoir)は、1908年1月9日に、パリに生まれました。
『第二の性』を著し、フェミニストの理論家として有名な人です。
個人の自由意志に基づく選択を重視する実存主義の立場から、結婚も子供をもつことも拒否しました。
それでも、サルトルからの2年間だけ一緒に住むがその後は別々という「契約結婚」の申し入れを受け入れて、交際することになります。サルトルとの関係は、彼が死ぬまで50年続きました。
お互いに、恋人を持ちながらも、愛と哲学が彼らを結びつけていたのでしょう。
そんなシモーヌ・ド・ボーヴォワールの命式を見て見ました。
シモーヌ・ド・ボーヴォワール
1908年1月9日生まれ
干支 蔵干 通変星 12運
年 丁未 丁 偏財 偏財 墓
月 癸丑 癸 比肩 比肩 冠帯 生月中殺
日 癸亥 戊 正官 帝旺
「癸亥」の生まれの方です。
「癸」の象徴は「雨」です。
「水」の五徳は「智」です。クールで知的な人です。
彼女の命式は、「余気」が出るので日の蔵干が「戊」になり、結果、通変星は「正官」になります。しかし、本来「亥」は季節でいうと冬の始まりにあたり、本気は「壬」になります。通変星は「劫財」です。
さらに、月柱の通変星が両方とも「比肩」になります。
強烈な自我の持ち主であることは命式からもよくわかります。
「比肩」は、独立心が強く、何事も自分一人でしようとする星です。
サルトルとの相性について少し考察してみましょう。
サルトルは「辛卯」の人です。
「辛」と「癸」は相生の関係になります。
精神的には相性がいいですね。
地支は、「卯」と「亥」になります。
こちらも相生の関係になり悪くありません。
しかも、「卯」と「亥」は「三合半会」になるので、現実生活面でも会わないことはありません。
強烈な自意識をもつボーヴォワールが生涯関係をもち続けたのは、お互いの相性の良さがあったからかもしれません。
ただ、12運のエネルギー値が、サルトルは「7」に対して、ボーヴォワールは「27」とかなり差があります。
サルトルは本来、内向きの思索型人間で、ボーヴォワールは外向きの発信型人間です。この二人の生き方が、哲学による社会参加という「アンガジュマン」という思想に結実したのかもしれませんね。