5月30日生まれ 中村勘三郎(十八代目)
1955年の今日5月30日は、十八代目中村勘三郎さんの生まれた日です。
中村勘三郎さんは、父に十七代目中村勘三郎を、
母方の祖父に六代目尾上菊五郎という名優をもつ
歌舞伎の名跡に生まれました。
コクーン歌舞伎や、仮説の芝居小屋で演じる平成中村座などを立ち上げ、歌舞伎の普及に尽力しました。
第十八代中村勘三郎を襲名する前は、
「中村勘九郎(五代目)」を名乗っていました。
若い頃はこの名で、現代劇や、テレビ、映画などでも活躍、NHKの大河ドラマによく出演していました。
しかし、あくまでも歌舞伎役者としての活動を重視されていた印象です。歌舞伎にかける情熱はかなり熱いものがあったように思います。
私は、彼の『春興鏡獅子』などの舞踊の秀逸さが印象にのこっています。
57歳の若さで惜しまれて亡くなっています。
中村勘三郎さんの命式をみてみましょう。
中村勘三郎(18代) 1955年5月30日生まれ
干支 蔵干 通変星 12運
年 乙未 己 偏財 偏印 衰
月 辛巳 丙 比肩 正官 死
日 辛卯 乙 偏財 絶
「辛卯」生まれの方です。
「辛」の象徴は「宝石」です。
「辛」の人は、美意識が高く上品です。美的センスが鋭く、芸術的な才能をもつ人です。
彼の舞踊はとても洗練された技術力に裏打ちされたものだったように思います。
そういった芸術センスや器用さなども「辛」ならではのものかもしれません。
また、「辛」の人は、とても辛抱強い面があります。
命式に「辛」が2つと「乙」がふたつあります。
「乙」の象徴は「草花」で、人を和ませる優しさや、
人に合わせる協調性をもつ人です。
通変星が「偏財」なので、人当たりがよく、コミュニケーション力があります。
なので、いろいろな業界の人々と繋がって、歌舞伎の発展に貢献することができたのでしょう。
12運が「絶」の人は、とてもせっかちでスピーディーに物事を運ぶことができます。
また、マルチタスクもこなせる有能な人です。
「絶」は動物占いでは「ペガサス」で唯一架空の動物になります。
つまり「絶」はあの世の星であり、常人とは違った感性や思考をもっています。
夢やロマンを好み、高い理想や独自の哲学をもっている人でもあります。