5月8日生まれ

アンリ・デュナン(Jean-Henri Dunant)

 

赤十字社の創設者、アンリ・デュナンは、

1828年5月8日にスイスで生まれました。

 

彼は、商用でイタリアを旅行中に、

ソルフェリーノの戦いに遭遇し、

後に、『ソルフェリーノの思い出(Un souvenir de Solférino』を著して、

戦争になったときに犠牲者を救援する組織を作ることを提唱しました。

赤十字社の創設者で、第一回ノーベル平和賞の受賞者でもあります。

 

※ソルフェリーノの戦い 1859年、北イタリアのソルフェリーノで、オーストリアの支配から独立しようとするヴィットーリオ・エマヌエーレ2世率いるサルディニア軍とフランス軍の連合軍と、オーストリア軍が戦った戦い。4万人あまりの死傷者が出た。

 

Tutti fratelli 人類は皆兄弟

 

という名言は、敵味方分け隔て無く救護にあたっていた女性から彼が聞いた言葉を著書のなかで紹介したものです。

 

人間性を破壊する戦闘の中にあっても、人間性を追求した

アンリ・デュナンはどんな方だったのでしょう。

 

本日は、アンリ・デュナンの命式を見て見ました。

 

Jean-Henri Dunant 1828年5月8日生まれ

 

  干支 蔵干  通変星  12運

年 戊子 壬  偏財 偏印 沐浴

月 丁巳 戊  傷官 偏財 病

日 甲子 壬     偏印 沐浴

 

甲子」生まれの方です。

「甲」は、曲がったことが嫌いな真っ直ぐな性格で、

象徴である「大樹」のように、向上心が旺盛で、

たゆまぬ努力をする人です。

プライドが高くてリーダー気質をもっています。

 

彼は、命式に二つ「偏印」をもっています。

「偏印」は、無から有を生ずる、アイデア力の持ち主です。

そんな彼だからこそ、それまで誰も考え及ばなかった

「赤十字」という組織をつくることを思いついたのかもしれません。

 

月上の「傷官」は、頭脳明晰で、技術や芸術的な才能の持ち主ですが、慈悲心に富むという特徴もあります。

感受性に富むがゆえに「惻隠の情」をもつためではないかと思います。人のことを我がことのように感じることができる人ということです。だからこそ、部外者にも等しい旅行者でしかなかったアンリ・デュナンが、悲惨な情況を見過ごすことができず、行動を起こしたのでしょう。

 

偏財」を二つもっているので、人当たりが良く、社交的で財に恵まれる運勢といえます。「傷官」は「偏財」を生じる星でもあります。