坂本龍一さん

 

昨日、テレビで「坂本龍一 最後の日々」というドキュメンタリー番組を見ました。

 

いまもそのまま残されているという東京の仮住まいの様子を見ながら、とても心地よさそうな空間だなと思いました。

 

木のぬくもりが感じられるような部屋で、温かいオレンジ色の照明。

 

アートや猫のぬいぐるみが飾られたいやされる空間。

 

自分がとても弱っている時は、音楽を聴くこともできない。音楽を聴くことはエネルギーがいるから。そういう時は、雨の音を聞くとおっしゃっていたのが印象的でした。

 

自然の中の音。風の音や波の音。 雨の音は究極人の心をいやしてくれる音なのかもしれません。

 

作家の姜尚中さんがエッセイのなかで、

「たとえ平凡で凡庸な人生だったとしても誰にも語り得ない自分だけのものだったと思って目を閉じることができるかどうかが大切」とおっしゃっていました。

それは、「自分の時間を生きる」ことだと。

どうしたら自分の時間を生きることができるのか?

 

それは、デジタル化された時間のテンポとは違う何かを自分の中にもつことだと。

具体的にいうと読書など、普段とは違う異質の時間、人とは違う自分だけの時間を人生の中にしっかり組み込むことだと。

 

坂本さんは、平凡な人でも凡庸な人でもありませんでしたが、最後の時間、よく、散歩や読書をされて過ごされていました。

 

人生には、衣食住や仕事とはまったく別の時間、

連なる時間軸の一瞬を切り取ったような自分だけの時間をもつ事が大切なことだと考えさせられました。

 

ところで、今日4月8日は「灌仏会」ですね。

お釈迦様が誕生された日とされ、釈迦像に甘茶をかけて法要を行います。「花まつり」ともいわれます。

釈迦は、出家して人生の意義を求め、「悟り」をひらいた後は、そのおしえを伝道しました。

人生について考えるには、うってつけの日といえるかもしれません。

 

 

坂本龍一さんの命式を見て見ました。

坂本龍一 1952年1月17日生まれ

 

年 辛卯 乙  印綬 傷官 死

月 辛丑 辛  印綬 印綬 衰 生月中殺

日 壬戌 丁     正財 冠帯

 

壬戌」の生まれの人です。

象徴は秋の終わりの海です。

誠実で穏やかで、柔軟性、協調性があって、度量のある人です。

 

命式に「印綬」が3つあります。やはり知的好奇心が強く研究熱心な方のようです。

「印綬」が多数あると「偏印」的な特徴もでてきます。

「偏印」のもつ、新しいアイデアを生み出す力などもお持ちだったのでしょう。

 

日の蔵干通変星は「正財」です。細かなことに気がついて、やさしい気配りができる人です。