日干が丁の人の2024年
2024年は「甲辰」年です。
この「甲辰」とご自分の日柱の十干との組み合わせから見ていきます。
それでは具体的にやっていきましょう。
まず、2024年の地支である「辰」からは、
「乙」「癸」「戊」
という3つの蔵干が導き出されます。
これに2024年の天干「甲」を加えた、4つの干と、ご自分の天干「丁」の組み合わせから導き出される「通変星」は以下の通りです。
「丁」×「甲」・・・「印綬」
「丁」×「乙」・・・「偏印」
「丁」×「癸」・・・「偏官」
「丁」×「戊」・・・「傷官」
上記4つの「通変星」は、2024年のご自分の運勢を読み解き、自分の道を実現するアイテムとして使うことができます。つまり、もし仮に上記の「通変星」がご自分の命式になかったとしても、期間限定でその「通変星」のもつ力が与えられるということです。
「印綬」は、母の慈愛という意味合いがある通変星です。それは「印綬」という通変星の成り立ちから来るものです。つまり、「印綬」とは、自分自身である日干を、生じる星だからです。しかも、日干とは陰陽の関係になります。陰陽はお互いに引き合って、強い結びつきになります。「偏印」も日干を生じる星ですが、陰同士か、もしくは陽同士の関係になります。陰陽の関係よりドライなものになります。
陰陽の関係の方がエネルギーの流れがスムーズになるので「印綬」は、強く日干を生じることになります。この関係は、「食神」「傷官」にも言えます。「食傷星」は日干から生じるところに生まれる星です。なので、「子供」という意味合いがあります。
そして、親から自分へ、自分から子へというエネルギーの流れの強さは、「偏印」「食神」より、陰陽から成り立つ「印綬」「傷官」の方が強くなります。
つまり「印綬」は自分をかなり強めてくれる星であり、「傷官」は自分から大きなエネルギーを奪う星になります。
そして、「印星」と「食傷星」は、「才能」や「知性」という意味合いがあり、自分（日干）を介する「才能」や「知性」の伝承という意味合いがあります。
このことから命式に「印綬」や「傷官」を持つ人は、非常に頭脳明晰であり、かつ才能に溢れている人と言えます。
2024年の丁さんは、まず、自己を強めてくれる「印綬」から大きなエネルギーの後押しが得られます。そして、「印綬」の頭の良さや、母のような優しさ、思いやりの力を使って、自分の道を進んでいける年でもあります。
「印綬」には、母親のような心配性な性格的特徴もあります。そんな心配性な面がでてくる可能性もありますが、対策して心配の種をつぶしたり、最後は、成るようになるというおおらかな気持ちで臨むと良いでしょう。
「偏印」も「印綬」同様、自分自身を生じてくれる星なので、身弱の人にとっては助けになります。また、アイデアの星でもあります。特に、ゼロから1を生み出す、いままでになかったような新しいものを作り出す星といわれています。そんな「偏印」の力を期間限定で授けられる時期なので、大いに利用しましょう。
「偏官」は、覇気と行動の星なので、俄然やる気がでてきます。スピーディーに自分の信じる方向で、行動していく年です。「偏官」や「正官」などの「官星」は、日干（自分自身）を尅す星です。つまり、自分に試練を与えてくる星なのです。そして、与えられた試練を通して自分を磨くことで、大いに成長できる面をもっています。
「正官」の場合は、穏やかに制してくれる星なので、自分が悪い方や楽な方に流れないようにコントロールしてくれます。なので吉星とされています。
「偏官」はこの尅がやや強いのです。自分自身を非常に強く尅す星なので、悪く働くと、日干から数えて七番目の星なので「七殺」と呼ばれることもあります。
人間には克己心はとても大切な要素です。好き勝手に自堕落な生活をしていたのでは、自分の夢を実現することなど夢の又夢になります。
「偏官」は自分に発破を掛けてくれる星なので、大いに利用しましょう。
そして「傷官」です。「傷官」は本気の蔵干通変星なのでかなり大きな影響があると思われます。「印綬」の部分の記事でも書きましたが、「傷官」は日干（自分自身）からめっちゃ大きなエネルギーが流れ出したところに生まれる星なので、はっきり言って「頭脳明晰」です！そして才能の星でもあり、美意識が高く、芸術的なセンスをもっています。期間限定で付与される「傷官」を生かして、2024年は大いに、才能を発揮してみましょう。というのは、「食傷星」はアウトプットの星なので、自己表現をしていく時となるからです。
ただ、「傷官」は非常に繊細で傷つきやすい面をもっており、傷つくと他を攻撃する性質があります。そのときには、超頭がいいので、相当辛辣な言葉になってしまうかも。また「傷官」は立身出世の星「正官」を傷つけることからその名が来ています。プライドが高くて、目上の立場の人に反抗的になりやすい性格があります。そこは気をつけながら過ごしていくと良いですね。
2024年の丁さんは「十二運」では、「衰」になります。エネルギー値は8とやや高めです。「衰」は人間の生涯のなかで老人を表す星なので、非常に慎重に行動する傾向があります。豊富な経験から答えを導き出そうとする人です。どうぶつ占いではタヌキになります。
月の光やロウソクの光という象徴をもつ丁（ひのと）さんですが、丁さんは、通変星の「傷官」に似た性格をもつとも言われています。感性や発想力が豊かで才能があるアーティスト気質、物静かだけれど、ロウソクの火のように、一旦火がつくと激高する激しさを内にもっている点などが似ています。丁には、火が自分を燃やして周囲を明るくするように自己犠牲的な面がありますが、「傷官」をもつ人も慈悲心をもっています。
そういう意味で2024年の丁さんは、自分自身がもって生まれた性質を生かすことができる年ともいえます。
