天中殺を中心に流年運をみていく

 

四柱推命では、人が、生まれた生年月日時間から、その人が持って生まれた性格的傾向や、適性や、人生観などを読み解くことができます。

 

また、1カ月間、1年間、10年間、12年間、あるいは30年間といったあるスパンの運勢的バイオリズムを見ることもできるのです。

 

もちろん、1日や2時間といったもっと短い周期のバイオリズムもみることができますが、周期が短くなるにつれ、影響力は薄れてくるため、あまり意味の無いことのように思えます。

 

私は、せいぜい、今月や今年、あるいは、この10年、12年というある程度まとまった時間で見ていくほうが実感しやすく計画も立てやすいかと思います。

 

天中殺の間の2カ月間や、12年間のうちの2年間は運気が下がってくる時期にあたりますが、天中殺の時期を抜けると運気は上昇しはじめ、途中でまた下がったり、停滞したりしながら、ピークまで上昇すると、また次の天中殺に向かって下がってくるというバイオリズムをもっています。

なので、このバイオリズムを知ることによって、その時期、その時期をどのように過ごしていけば良いかという計画を立てることができるでしょう。

 

 

この表がバイオリズムになります。

例えば、「戌亥天中殺」の人の例でいくと、「戌亥」を月と捉えれば、「戌亥」の月(10月初旬~12月初旬)が天中殺の月になり、そこから抜けると12月中旬から運気が上昇していくと見ます。あるいは、「戌亥」を年と捉えれば、「戌亥」の年が、天中殺の年となり、そこを抜けると子の年から運気は上昇していきます。

来年は辰年なので、「戌亥天中殺」の人は、小休止の時期(卯)を抜けて、広がりの時期に入っていきます。ただし一年の切り替わりは四柱推命では立春(2/4)からになります。年明けから徐々に12年周期のバイオリズムは上向くとみることができます。

 

12年の大きな流れの中に、1年の小さなバイオリズムがあり、「戌亥天中殺」の人にとっては、毎年10月初旬から12月初旬までが、天中殺の月になると解釈します。

 

同様に、「申酉天中殺」の人なら、毎年、「申酉」の月(8月初旬から10月初旬)が天中殺の時期になり、来年は「辰年」なので、「空回り」の苦しい時期を抜けて、「追い風」の時期に突入するとみていくわけです。

 

「天中殺」の時期には、頑張っても結果が出にくく、また、大きな決断をしたりしない方がいいと言われますが、この時期をどのように過ごすかで、「天中殺」を抜けたときの飛躍が決ります。

 

「天中殺」の時期は、学びの時期、あるいは修行の時期と捉えて、自分の内面を磨き、興味があったけどそれまで忙しく手をつけられていなかったことを学んで、自分のスキルアップをはかったり、家族や周りの人々に親切にしたり、ボランティア活動をするなど、他者を助ける行為をするといいです。また、自分の中の才能を使って、やってくる頼まれごとなどに積極的に引受けるなどもいいことです。

 

そうやって、雌伏の時期にいかに過ごすかで「天中殺」明けの「雄飛の時期」の発展ぶりが変わってきます。

 

「天中殺」明けの時期についての解説は後日、今年中にやりたいと思います。