去年始まったロシアとウクライナの戦争はまだ着地地点を見いだせていないようです。
今日は、ロシアの指導者ウラジミール・プーチン氏と、ウクライナの指導者ウォロディミル・ゼレンスキー氏の命式を見てみました。
ウラジミール・プーチン
1952年10月7日生まれ
年 壬辰(戊) 偏官 食神 冠
月 己酉(辛) 傷官 正財 死
日 丙戌(戊) 食神 墓
「丙戌」日生まれの方。秋の終わりの太陽。
自分が中心で輝きたい華やかさをもった丙の十干です。
中心星は「正財」で日と年の蔵干は「食神」と一見穏やかな感じもしますが・・・
表にみえる部分「天干」は「偏官」と「傷官」でかなり強面。
さらに、年と日が「天尅地冲」となっています。
この方の命式の特徴は、食傷星の多さにあります。
「食神」「傷官」は、自分から漏らす星で、アウトプットの星、表現の星です。
「食神」はおっとり、のんびりした星と言われていますが、「食神」も3つも4つもあると「傷官」的な性格になります。
「傷官」には、頭の回転が速く、非常にプライドが高く、感受性が鋭く、「毒舌家」であるという特徴があります。
しかし、自分をすり減らして与える星なので慈悲心をもっているのも特徴です。
プーチンさんの命式は、「漏星」である食傷星が多かったり、自分を強く尅す「偏官」があるので、身弱の命になります。
しかし、41歳からは
41~51歳 甲寅 偏印
51~61歳 乙卯 印綬
61~71歳 丙辰 比肩
71~81歳 丁巳 劫財
と「印星」ついで「比劫星」が巡るうえ、「寅 卯 辰」は木の季節、そのあと自星の火の季節となるので、非常に強くなっています。
彼にとって守護神にあたる、「甲」や木の五行が巡ってきていたので権力の地位を保てていたのかもしれません。
気になるのは、61歳から71歳の十年運が「丙辰」で、プーチンさんの日の干支「丙戌」とは「納音」の関係になっていることです。
「納音」とは、天干が同じ五行で、地支が「冲」の関係をいいます。
天干は「精神や物事の考え方」を意味し、地支は「現実的行動や現実手段」を意味します。
考えていることと、行動がちぐはぐになりがちです。
ウォロディミル・ゼレンスキー
1978年1月25日生まれ
年 丁巳(丙) 比肩 劫財 旺
月 癸丑(己) 偏官 食神 墓
日 丁亥(壬) 正官 胎
この方は、日の干支が「丁亥」。「冬の月」あるいは「冬の灯火」です。
この組み合わせの方はとても霊感が強い人のようです。
この人は、年柱の「丁巳」と日柱の「丁亥」が「納音」になっていて、志や、精神面では矛盾がないけれど、行動は本来慎重な方なのかなと思います。
ただ、37歳から47歳の大運で「己酉」が巡ってきています。
命式にある「巳と丑」とあわせて「三合金局」が成立するので、「金」の性質が強まります。
金の徳は「義」であり、正義を貫く気概が強まり、また、金には行動力が攻撃性という性質もあります。
「丁」の人は、本来は物静かで穏やかですが、何かのきっかけで火が点くと、燃え広がって手が付けられなくなり、大火となるように、烈火のごとく怒りだすことがあります。
この戦争が収束することがあるとしても、ゼレンスキーの方から折れることはないような気がします。