15.装備紹介⑧ フロントキャリア Blackburn FL-1 Front Low Rider | これ、貼っといてちょうだい。

15.装備紹介⑧ フロントキャリア Blackburn FL-1 Front Low Rider

20キロ近くの水に加え、テントや食料などの大量の荷物を積むには後部のサイドバックだけでなく、前部のサイドバックも必要です。後部と前部の荷物の重さの比率は6対4が最適らしく、前部は軽めにするのですが、それでも2000キロ近く走れば、前部キャリアの負担も大きいはず。砂漠のど真ん中の無人地帯で壊れたら大変なことになります。このブラックバーンという会社のキャリアは、97年の旅行中お互い同じ方角に走っている時に出会い6日間一緒に走ったオージーのJeff Mark氏が使っていて覚えていました。なぜか日本では入手困難で、今回はイギリスのネットショップから取り寄せました。国内にもいろんなメーカーから、キャリアは出ていますが、どうしてもこのキャリアを使いたかったのは

①アルミ製で軽い

②必要最小限のフレームだが、デザインがしっかりしているので走行中ぶれにくい。

③荷物の位置が比較的低くなるように設計されていて、走行中のハンドリングもしやすい。

という点です。

(欠点はアルミ製で軽いのですが、負担が掛かりやすい溶接部分がパカッと折れることがあること。しかもスチール製と違って、辺鄙な町ではアルミを溶接できる技術のある工務店は無い可能性もあるということです、なので世界中を何年にも渡って旅するサイクリスト達は重くても、比較的修理が利くスチール製を使います。)

 

さて、普通はこういうくキャリアはサスなしのフォークに取り付ける物なのですが、どうしても僕はサスペンションで走りたかったので、今回あえて強引につけることにしたのです。おそらく、このFL‐1というキャリアを、ROCK SHOXのサスペンションフォークJUDYに装着するなんて馬鹿はほとんどいないんじゃないかな?

まずは、上の写真をよく見ると分かりますが、このキャリアは、支点が2箇所あります。一点は、タイヤの中央部に近い、フォークの先端部分、そして、そこから少し上がったフォークの中央部です。普通のフォークには先端部分にキャリアを取り付けられるように、ダボ(ねじ穴)があるのですが、もちろんこの完全オフロードレース向きのサスペンションフォークにはありません。なので、クイックリリースのバーを支えにしました。2つ目のフォークの中央部の固定は、下の写真を見ると分かりますが、U字金具で固定します。付属のU字金具ではもちろんサスペンションフォークには小さすぎるので、コーナンに行って大きいサイズのものを買ってきました。そしたら、こんどはU字が長すぎてバッグや荷物に干渉してしまうので、自分の会社の工具を使える部署の方にお願いして金具を特殊な機械で切ってもらいました。それでも少しでっぱった部分は、ナットを二重につけるなどしてバッグに当たっても痛めないように工夫しました。サスで長距離旅行を考えている方、前部キャリア装着をあきらめずにがんばってみてください!また、旅行後にレポートしますね。
これ、貼っといてちょうだい。

無駄の無いデザインで軽く、重心が低いところに惹かれた。



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ちょっと強引につけたので、アルミが曲がっている。が、しっかり装着できているので、よっぽどのことが無ければ壊れないと思う。