奈良県の神社で2017年の春になって井戸の水位が低下し、多くの人が水を汲みに来るにも関わらず5月に入ってから給水を停止していると報じられている。
これは産経ニュースがつたえているもので、奈良県・大神神社の摂社である狭井神社の井戸が渇水によって井戸水の水位が低下し、5月3日から人気の給水を停止しているという。
今のところ給水再開の目処が立っていないことから深刻だが、神社ではこの時期に停止されることは珍しいと語っているといい、不気味さを感じさせている。
地盤の動きと密接に関連している井戸の水位や温度は地震の前兆であると考えられており、その変化を調査している組織もあるほどである。
2015年11月には今回と同じ産経ニュースが近畿地方において地下水温の上下降変化が近年、各地で観測されているとしてNPO法人による調査を記事にしていた。
それによると近畿地方では2014年頃から地下水温に変化が現れていると言い、兵庫県では複数の地点で上昇に転じていた他、京都府では下降を始めていたということであった。
この時、東大地震研究所の佃為成氏は「地震が起きる条件が整いつつある可能性がある」としていたが、今回の水位低下も同じ近畿地方であることから、南海トラフ巨大地震の前に増加するという内陸部での強い地震との関係が囁かれそうだ。