原子力規制委員会は、柏崎市の新潟工科大キャンパス内に設置している地下深部の地震観測システムを3月末に廃止する。地下3千メートルもの深さの縦穴に複数の地震計を取り付けた観測態勢は世界で唯一とされ、国際原子力機関(IAEA)などからも継続的な活用が期待されていた。専門家からは廃止を惜しむ声が上がっている。
「貴重な研究拠点の廃止はもったいない」。地震観測システムで得た公開データを活用し、原発の耐震安全性に関する研究を進めてきた新潟工科大の原利昭副学長は無念そうに語った。
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20170131304873.html