2016年12月12日、韓国・SBSによると、約1000年前に発生した中朝国境の火山・白頭山噴火が有史以来最も強力な火山噴火だったとの研究結果が出た。韓国では最近、白頭山が再び噴火した場合、韓国にどのような影響を及ぼすかについての研究が活発に行われている。
国際共同研究チームが白頭山付近の岩石を調査した結果、白頭山が噴火した946年、約45メガトンの硫黄ガスが噴出したことが分かった。これまで最も強力とされていた1815年のインドネシア・タンボラ火山噴火よりはるかに多い量だ。研究チームはこれを根拠に、白頭山噴火が有史以来最も大きい規模の火山噴火だったと推定した。
白頭山の隆起活動は最近になって再び活発化している。白頭山が再び噴火し、946年の噴火の約半分(20メガトン)の硫黄ガスを噴出した状況をシュミレーションしたところ、火山の噴出物が空を覆い、約3カ月で北半球の平均気温が最大で0.5度下がることが分かった。過去約100年間の人間の活動により、地球の平均気温が0.85度上がったことを考えると、非常に大きな気候変動といえる。また、噴火時に北から強い風が吹いた場合は韓国でも大規模な航空機の欠航や、灰による水質汚染などの被害が発生する可能性がある。