Proverbi Figurati ことわざ図絵 48番 | AstroStagioneBene 星と季節と共に活きる

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香月ひかるの星とハーブとタロットの愉しみ
先人の知恵を現代につなぐ

「ことわざ」とは

先人の経験から生まれた知恵を言葉にしたものです。

より多くの人々の活きる糧になることを願って・・・

だから、迷信ではなく真実なのです。

 

 

イタリアにも「ことわざ」があります

その「ことわざ」を分かりやすく伝えるために描いたもの

それが

「Proverbi Figurati ことわざ図絵」

これは

ジュゼッペ・マリア・ミテッリ(1634~1718年)

イタリア人、画家、版画家

が、1678年に

フランチェスコ・マリア・デ・メディチ(1660~1711年)

に贈った版画集です。

 

その48番目

上には「ことわざ」が記され、

下には、その「ことわざ」の説明が書かれています。

そして、それらが描かれています。アート

 

上の「ことわざ」は

「棺は、生きた証(あかし)を手に入れる。

 

下の説明には

「劣った世界が、あなたに取り入ったり、あなたを欺いたりする、

あなたの本(人生の歩み)に偽りを見つけ、

裸の骨の上に真実を読み取りなさい。」

 

羽飾りのついた帽子をかぶり、ぼろぼろの服を着た男性が、

ほおづえを付き、簡素な棺を見ています。

男性の足元には、壊れたおもちゃが落ちています。

おそらく、働かず遊びほうけていたのでしょう。

 

棺にはドクロが描かれ

「IL FINE終わり」

と書かれています。

 

このドクロは「死」を表しています。

スビアコ、サン・ベネデット修道院 香月ひかる撮影

 

スビアコ、サン・ベネデット修道院に描かれたフレスコ画のように、

人は死を迎え、棺を土に埋めると、だんだん朽ちて骨になります。

なので骸骨=死を表しています。

 

キリスト教の教えによると・・・

死を迎えてしばらくすると、最後の審判が行われます。

パドヴァ、スクロヴェーニ礼拝堂 香月ひかる撮影

画像が横向きで、すみません。

死後、魂が招集され、生前悪いことをした人は地獄へ、

生前善いことをした人は天国へ送られます。

 

裸の骨の上の真実とは、最後の審判のこと。

ここで生前の行いの善悪が判ります。

 

つまり、

「生き様が、最後の審判の結果になる。」

ということが描かれていますビックリマーク

 

この版画集は、

的確な人生の法則を処方してくれます。クラッカー

 

 

参考訳

「Proverbi Figuratiことわざ図絵」

而立書房