図1ピアモント・モルガン・ベルガモ版 Il Meneghello社製
図2ケーリー・イエール版 Il Meneghello社製
図3 Castello Sforzesco,Milano（ミラノ、スフォルツェスコ城）
図4 Palazzo Pubblico,Siena(シエナ、市庁舎)
この「平和」を表す女性はオリーブの枝とオリーブの枝で作った冠をかぶっています。
イコノロジアでは、オリーブには鎮静や怒りを鎮める作用があるので、平和を表すものとして描きます。
ということが書かれています。
こちらは、同じシエナの市庁舎内に描かれた「善政」です。
ここに描かれている左側の「平和」もオリーブの木を持ち、オリーブの冠をかぶっています。
また、戦う時に使用する甲冑を不要、もしくは無縁であるかのように、バラバラにして自らが横たわる道具にしています。
つまり、「平和とは戦争がないこと（戦わないこと）」を描写しています。
「善政」に「平和」が描かれている、ということは、
「善い政治」を行う「善い国」は「戦争を行なわない国」ということを描写しています。