図32 コインの宮廷人(Il Meneghello社製)
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190906/10/kouzuki-hikaru/32/2a/p/o1024067914577337040.png?caw=800)
左から騎士、王です。
服にモットー付きの白い鳩(ヴィスコンティ家のインプレーザ)が描かれています。
女王の前にいる人のマントには「a bon droyt(善き正しさに)」と書かれています。
現代のイタリア語に直すと、「a buon diritto」となります。
a ~の方向へ
buon(buono) 正しい(道徳的に、善良な)
diritto まっすぐな、正しい、右の
「善き正しさに」と訳しましたが、
「右の善徳の方へ」とも訳せます。
なぜ右?
キリスト教の最後の審判では、生前、善徳を積んだ者はキリストの右手の方の天国へ、![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
![キラキラ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/123.gif)
悪徳を積んだ者はキリストの左手の方の地獄へ行かなければなりません。![ドクロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/152.gif)
![ドクロ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/152.gif)
つまり、「キリストの右手側が正しい」
a bon droytとは「キリストの右手側の方へ行けるような(善徳)行いをしましょう」ということです。