イタリア語で秋分のことを
Equinozio dell’Autunnoと言います。
Equinozioとは昼と夜の長さが半分ずつという意味で
Autunnoとは秋という意味です。
この言葉を絵にしたものが、こちら
Iconologiaイコノロジアの中のページに描かれた秋分です。
Iconologiaイコノロジアとは、ある言葉を絵にするときに描くべきことが言葉別に書かれています。
この書籍の初版は1500年代の終わりごろ、
初版は文章だけでしたが、後に重版されるにあたり挿絵が付け加えられました。
古いイタリア語で書かれているため
Equinozio がEquinottioとなっています。
Autunno秋は男性名詞なので男性が描かれています。
また、イコノロジアでは、秋分の描き方を下記のように説明しています。
・男性が持っている天秤はてんびん座を示し、秋分は太陽がおとめ座からてんびん座に移る日を表しています。
・天秤に乗せられている球体は半分が黒で半分が白になっていて、昼と夜の長さが同じことを表しています。
・足元の翼も半分が黒で半分が白になっています。これも球体と同じ意味で、昼と夜の長さが同じことを表しています。
・翼は秋分が、あっという間に過ぎ去ることを意味します。
・男性が左手に持っているのは、果物や秋の実りを示しています。
この当時のイタリアの人々はEquinozio dell’Autunno秋分の日が来ると
「昼と夜の長さが同じだ」
と感じるのと同時に
「てんびん座が来た」
と感じていたようです。