はじめに
ハーブ料理を教えていた時のことです。
生徒の方がハーブを使った料理を家で作ったら・・・
ご主人から「ハーブ臭いから料理に入れないで」
と言われたそうです。
何を作って、どのくらいのハーブを加えたかを尋ねると・・・
確かにハーブの香りが強すぎる量でした。
後日、私が教えたレシピをご主人に出したら・・・
「これだったら週に2回でもいい!」
と言われたそうです。
本来のハーブの使い方は、素材を美味しくするために加えます。
「臭く」するのではなく、「美味しく」するのです。
私がレシピを考えたときに食べてもらう相手は70歳過ぎた両親や、味に敏感な20代の姪っ子や甥っ子たちです。
ハーブを加えたことは伝えずに食べてもらい・・・「美味しい」とか「また作って」と言ったらレシピの完成です。
ここでは、美味しくて、また作りたくなるハーブの使い方を紹介します。
最初は・・・簡単なレシピや、家に材料があるレシピから作ってみてください。
お家で育てているハーブの成長が待ち遠しくなくかもしれませんね!
*ジェノベーゼソース*
茹でたパスタに和えるだけで本格ジェノベーゼソースのパスタができます。
材料(4~6人分)
スイートバジル 7~8枝(葉の重量20~40g)
イタリアンパセリ 3~4枝
松の実(ピーナッツやクルミでも可) 20g
おろしニンニク 小さじ1~2杯
エキストラヴァージンオリーブオイル 80~100cc
パルメザンチーズ 大さじ2杯
塩 小さじ1杯
作り方
①バジルとイタリアンパセリの葉を茎から取り、大きい葉はちぎる。(茎は使わない。)
②ミキサーで松の実をすりつぶす。
③②にオリーブオイル、バジルの葉、イタリアンパセリの葉を加えて混ぜる。
④③におろしニンニク、塩、チーズを加えて混ぜる。
※イタリアンパセリは無くても作れますが、加えたほうが緑色の発色が鮮やかになります。
ミキサーやフードプロセッサーがなければ、すり鉢でも作ることが可能です。
ミキサーから出したあと、取り切れないソースが残っているので、すぐに洗わず・・・
コンソメスープでゆすぐ→ジェノベーゼ風味のスープ
希釈しためんつゆでゆすぐ→ジェノベーゼ風味のそうめんつゆ
ができます。
使わない分は、1回分ずつラップに包み(空気を入れないように)冷凍庫へ、5日以内に使うのなら、容器に入れてラップで落し蓋をして冷蔵庫へ。
冷凍すれば1年くらい大丈夫です。
使う分だけ自然解凍します
切ったトマトに付けると、トマトがとても美味しくなります。
パンにつけて。
スープの風味付けなど、色々使えます。
イタリアでは、茹でたジャガイモとインゲンやショートパスタと和えたりもします。
バジルを育てている方は、ぜひ作ってみてください
バジルはおひつじ座のハーブです。