新邪馬台国伝説ムー編再会

マーク達は宮殿のような建物の中を女性の案内で歩いていくと、王の玉座に女王と思われる若い女性が座っておりました。
案内人は女王の前に膝まずき
「女王様、お言いつけどーり、マーク様達をお連れ申しました。」
「ご苦労様でした!マークとやら、私がこのムーの王、ラムーでございます。
この度はそなた達の宇宙船がトラブルに巻き込まれて時空内をさまよっていたので、お助けしました。あのままほおっておけば、2度とこの3次元には戻ってこれなくなる所でした!」
「ありがとうございました!さて?ムーと申しますと、地球の何万年も過去に存在したといわれるあのムー大陸でございますか?」
「その通りです!」
「すると我々は過去に遡り、更に昔の地球に舞い戻ったということですか?」
「そーです!あなた方がブラックホールに吸い込まれた時、時空間を超えてこのムーまでやって来たということです!」
「それは困った!もちろん助けていただいたことには感謝しますが、我々は地球の危機をふせぐ為に宇宙に飛び出したのです!
何とかあなた様のお力で元の時間まで戻してもらうという分けには参りませんか?」
「それは無理というものです!私共にもタイムマシンの様なものもございますが、せいぜいヤマトの時間までです!
その先の未来まではまだ到達しておりません!」
「それではどうしようもないな!困った!」
「私どもの科学班も懸命に研究しておりますので、それまではこのムーにご滞在ください!」
コウユウはラムーとマークの会話をじっと聞いておりましたが、このラムーの声にどこか聞き覚えのある気がしました。更にヤマトとも言っていたな?
「すみません!ラムー様ちょっとお聞きしたいことがございますんですが?」
案内人はコウユウの言葉を遮りました。
「コウユウ様女王様の前で失礼ですよ!」
ラムーは叫びました!
「え!コウユウさんですって!するとあなたはお父様!」
宮殿内に衝撃が走りました!
「するとお前はヒミコか!」
コウユウは驚いて走り寄りました!
「お前どうしてこんな国で女王になっているのだ!」
「お父様こそヤマトで行方不明になってからどうしてらしたのですか?」
コウユウよりも、マーク達の方が驚きははるかに上でした。
「おい!コウユウよ!おまえどうしてムーの女王と知り合いなんだ!」
「これは大変複雑な話なので、簡単には説明できませんが、ここの女王ラム―さんは私の娘なのです!」
「なんだー?親子という事か?親子という割にはほとんど年は離れていないだろうが?」
「おいおい!娘などと言って本当は恋人同士だったじゃーないのか?この色男!」
ドブロクスキーも言いました。
「バカヤロー!ドブロクふざけるのもいい加減にしろ!」
「まー皆さん!この話は難しいので後にしてください。あちらにお食事のよーいがしてありますので皆様一緒に来てください!」
ドブロクはお腹をすかっせぱなしにしていたので真っ先に付いて行きました。
そこには丸テーブルが並べられており全員分の椅子もありました。
そのテーブルにはすでに1人の人物が座っておりみんなが来るのを待ち構えているようでした。
コウユウはその人物を見るなり叫びました!
「長老さんじゃーないですか!」
「よーコウユウ!こいつめ随分若くなりおって!」
「長老さんはわたしとともに、このムーにタイムスリップしたのです!」
ひみこが言いました。
「それではほかのヤマトの人もタイムスリップした人がいるのですか?」
「いいえ!長老さんだけです!」
「それにしてもどうしてあなた方だけが・・・?」