ブラックホールを目指して進むマークの宇宙船は、通過する星々がある規則性があることに築きました。

すなわち進んでいくに従い、星の破壊のされ方が激しく、その破壊された時がどんどん現在に近づいていることでした。

コンピューターに計算させると、数万年前、数千年前、数百年前と現在にだんだん近づいており、もしブラックホールの進む速さが変化してなければ、このままいけば10光年先で、ブラックホールに遭遇するはずでした!

マークは船員全員を集めて今後の対策会議を開きました。

「・・・というわけで我々の目先にもうブラックホールは迫っているらしい。

地球に起きた災害はほぼブラックホールのせいだということは判明したわけだが、問題は我々はこれからどう行動するかという事だ!

1つはこのまま地球に帰りこのことを報告するか、あるいはこのまま進みブラックホールを確かめに行くかどうかだ!皆の意見を聞きたい!」

「もー、ブラックホールが災害の原因と分かったんだから、このっまま地球に帰還するべきだ!」

「いや待て、このままブラックホールを放置しては、いつまた地球にやってこないとも限らん。地球に通信でこの現状を報告して、ブラックホールに向かうべきだ!」

「おいおい!地球に連絡を取るとはいっても電波は光と同じ速さでしか届かんぞ!

地球に通信が届くころには、ここからでは何万年も掛かってしまう!

宇宙船で直接ワープを使って戻った方がよっぽど早い!」

「それにしたってワープエネルギーを補充しながら、何回もワープを繰り返さざるを得ない

!何年も掛かるぞ!」

マークは「こうなったら方法は2つに一つだ!多数決を取ろう!」と言いました。

「まず地球に帰還してブラックホールの事を報告するのに賛成の者手を挙げろ!」

ドブロクスキーを含めて3分の1が手を挙げました。

「次はこの宇宙船でブラックホールに向かうのに賛成の者は手を挙げろ!」

数名のものを除き大半の船員が手を挙げました!勿論コウユウも。

「よーし!それでは決まった!ブラックホールに向かう事になった!」

その時フランクが立ち上がって

「ブラックホールに向かう向かう事にはわしも賛成だが、ただ非常に危険を伴う!

もしブラックホールに吸い込まれたら二度と脱出できんぞ!

そのことを肝に銘じて向かうのだ!」

皆がブラックホールに向かうということで、意気が上がっているときにドブロクスキーは俯いて涙を流していました。

「ちきしょう!俺がいつ賛成したんだ!そんな危ない所にいったら生きて帰れないかもしれんじゃーないか!俺だけでも地球に帰りたい!」

「ドブロク!いずれにしてもブラックホールの調査が終わらんことには地球に帰ることはできんぞ!我慢してこのままブラックホールに向かうんだ!」

コウユウもドブロクスキーを諭しました。

「わかった!」とは言ったもののまだ涙が溢れていました。

「前方を見ろ!上方から流星群が降ってくるが我々のロケットには落ちずに前方に流れていくぞ!ブラックホールの重力の影響に違いない!

ブラックホールはきっと近いぞ!流星群の流れる方向に進むんだ!」