29年も経ってしまった。その時は富士の赴任先の寮で自宅からの電話で知らされた。「(郷里)加古川と連絡が取れない、神戸が大変な事に成っている」という事でした。3日間部屋の固定電話から電話すれど繋がらず離れているだけに不安な日々を送った。その後は寸断された神戸の街を京都から大きく迂回するルートで(多分)姫路に出たかで約10時間かけて倉敷に帰り着いた。今年も各地で祈りが続く。みんなで「ともに」一緒に頑張って前を向いて行こうと覚悟の祈りでしかない。

1月14日に法隆寺の修正会にお参りさせて頂いた。参加者枠は申し込みの20名(今回は17名が参列)。33年継続参拝して来た東大寺・二月堂の修二会がコロナの影響で入堂出来なくなって既に4年。2024年はどうかまだ不明の段階ゆえ法隆寺の修正会をと思いついた。弥陀三尊、釈迦三尊、薬師如来像に正対する形で並べられたパイプ椅子に座り約2時間の法要に平安な日々の早く訪れる事をと(なんの役にも立たないが)思いを馳せて来ました。

 

1月14日07時の朝焼けの富士。

従来新大阪から大阪に出て環状線を経由して奈良方面に向かっていたのが「おおさか東線」で新大阪から放出(はなてん と読みます)久宝寺を経て王子、奈良方面にと大阪を経由しなくてもよく便利に成った(地図の青い線)。

何十年も奈良に行っているのに実は初法隆寺の様です。

右から二番目の金堂修正会がそう。

聖徳宗寺務所。

塔頭寺院が並ぶ。一部土壁が傾き木で支えをしている部分がある。日本で最初の世界文化遺産の法隆寺がこれでは如何なものか。国はどこに金をかけるのか、行政しっかりしないと。

中門と左に国宝の五重塔。拝観料は1500円。

龍の彫刻がされている。龍は水の神。火災から建物を守っている。能登半島沖地震では輪島朝市の場所が火災で焼けてしまった。

国宝の夢殿。内部は見れず。

夢殿に隣接する中宮寺の注連飾り。門跡尼寺だから皇室の菊花十六弁文を表す注連飾り。

吉祥悔過(修正会)の説明文。番号札は受付1番。

結願を迎えた記念に参列者に牛玉紙が配られ、額に紙を置いた状態で法印を押して下さる。

牛玉紙に書かれた文字は真ん中が法隆寺、右端が吉祥満、一番左が願牛玉、右から二番目が寶、左二番目が印。

「法隆寺吉祥満願牛玉寶印」と私は読みました。

あれから29年、平安な日々が来ることを願っています。