コロナの為に丸3年の延期があり落慶法要はどうなるのだろうかと気をもんでいたが、4月21日~25日にかけて挙行され初日の法要に参列させて頂いて来ました。

1日2000席との事で拝観のレイアウトはどうなっているのかと思いつつ受付開始の9時には早いものの近鉄奈良駅前のホテルに居ても意味が無いので早めに受付を済ませましょうと向かうと何のことはない8時半時点で長蛇の列。法要開始は10時半から。

その上、数日前の天気予報は降水確率80%の雨。晴れ男なんだがな~の通り気温24度の曇り空。受付までに汗が流れる。

東塔の水煙に五色の幟がはためき落慶を寿ぐ。散華コレクターとしては東塔の3階から散華するのだろうと思っていたら

なんと会場の上にワイヤーを張り、所々に散華を入れた傘状の物が設置されていて合図でワイヤーを引けば散華される形。その傘の下に位置し法要の進行を拝観。記念品の中に手拭いやペットボトルの水が入っており熱中症対策をしながら12時過ぎの終焉迄拝観しました。東塔内陣の見学後に富士の工房にと移動し念願の落慶法要を味わう良い時間を過ごせました。前回の内陣拝観は東塔の解体修理の直前で12年ぶりでした。

令和2年の案内状。これが来た時は大喜びでしたがコロナで延期。開催時期は未定の状態でした。

今回の案内状。コロナも、どの様なウイルスか朧気ながら判って来て、社会の流れも判って、今回は挙行されるだろうとの思いから安心してこの日を待てました。

水煙に五色の幟が。ここにどの様にして幟を取り付けたのかが知りたくなりました。

法要会場。東塔北側の広場に2000席。

揃って立つ東西両塔。写経による伽藍復興を勧めた高田好胤師はすごい方だったな。それに応えた法隆寺宮大工の西岡常一氏はまたすごい方だった(両氏とも面識を頂き著書に署名も頂きました)

東塔

西塔。

「この5年か10年のうちに大きな地震でもあって、東塔が歪んで西塔がちゃんと建ってたということになれば仕事やったなと得心できるけど、さもない限りは、もしも東塔がまっすぐで西塔が歪んだとなれば、もう腹切らなならんわ。ここの西塔は今、基壇が高くなって塔も一尺高くなってるけど、五百年もたつと東塔と同じくらいまで沈むんですわ。そして千年たって東塔と並んで西塔が建っておりましたら、ええですがな(西岡常一著 木に学べ より抜粋)

記念品の中にペットボトルの水が。

散華。