私が利用する水島臨海鉄道の栄駅前にここには不釣り合いな造形物が有る。

過去に日曜美術館だったか、風の作家として紹介された新宮晋さんの「白い森」と言う作品がここに有る。

誰も大作家の作品がこんな所で風を受けてくるくると回っているとは思っていないと思う。

水島臨海鉄道の発端は三菱重工業名古屋航空機製作所岡山工場を岡山県が水島に誘致したと有る。

駅名も栄、弥生、常盤と名古屋の地名が付けられており名古屋からの転勤者が郷里を懐かしんだのでしょう、

その栄駅前のロータリーにこれがある。

残念な事ながら張られた帆は切れたり、支柱も錆が来ている。設置当時は水島コンビナートの誘致で人も集まり

夏場の土曜夜市などでは商店街に人は溢れていたものだが、今はご多分に漏れずシャッター街。

ここまでの衰退を誰も予想できなかったのだろうか?

風の作家の作品もこの様な状態では気の毒な限り。何とも複雑な気持で駅を利用する時に眺めている。

管理できないならば設置は如何なものだろうか。

新宮晋氏の「白い森」

プレート

白い森の全容。