5月30日に別当晋山式の行われた東大寺のある地域は雑司町と言います。雑・様々な司が居たところです。そして持てる技術で東大寺の礎を築いていった。
雑と書けば「雑な」と思われるかも知れないが様々なという意味。雑器(ざっき)も雑な器では無くて様々な器の事。
湯呑やら茶碗やらさまざまな器を作っています。今回は湯呑と小鉢を製作依頼で作っています。
小鉢を引いています。ロクロで製作する事を「引く」と言います。引くのは比較的簡単ですが、高台削りが面倒な作業。
高台削りが終わった状態。
表側の顔。
引いた湯呑の高台を削る前。
高台を削った所。私は陶芸を始めた最初から竹節高台で作っています。伏せた素地を受ける素焼きの筒の事をシッタと言います。多分向こうの言葉でしょう。
引いて高台処理した湯呑。
同様の小鉢。昨今はコロナの影響で大皿に盛るという事を避けて小分けして提供するようで小さなものが好まれるみたいです。でも小鉢と言っても径は20cm有ります。焼成が完了すれば15%は縮むのでちょうど良いサイズでしょう。
今更ながらコロナに負けるな です。