こんにちは。ブログをご覧くださいまして誠にありがとうございます。
ブログ管理人の 高坂 美慧 です。
前回の続きで
武田とみさんと話していきます。
美慧:前回からの話の続きでいきますと、
結婚した女性になかなか手厳しい感じがする
「武田家百目録」ですが、
男性にはさらにビシッとした項目があるとおっしゃいましたね。
とみ:そうなの。
家の主人として
どうあるべきか、どう振る舞うべきか?について
書かれているわ。
「(主人は)外出から帰ってきたなら、すぐに家の中へ入らず、
まず屋敷の四壁や周りの囲い・垣根・隣近所の様子まで
注意深く見回るようにせよ。
もし、少しでも破損した箇所があったならば、
日時を延ばさず即刻下人にその修理を申し付けよ。
主人がいつもこのように率先した、細心の心掛けを持っていると、
使用人達も何事にも注意を払いこのように実行するもので、
たいへん益の多いよい結果を生むこととなる」
またある時は、
「家にいるたびごとに、無益の雑談、酒もりなどをして
遊びにふけり、大騒ぎなどで夜更かしをしてはいけない。
春・夏は午後八時、秋・冬は午後十時を限度に
男女問わず家中のもの全員を就寝させ、主人は後に残って、
火の元に注意し、屋敷の内外を巡視し、確認したあと寝床へ
入るようにせよ。
若い武士や、中堅などを多く使う身分であっても
主人自らの役目とせよ。」
とね。いかがかしら?
美慧:一家の主人としての全責任を持って、
家族や家来衆を護るように、
そして常に模範となるように
というのが家臣に伝えられた教えなんですね〜
本当、ビシ〜っとしてるぅ〜
とみ:乱世だったからよね…。
こうゆう教育で日々の暮らしを積み重ねた上での、
戦いの場での振る舞いであり、
強い武田軍というものが作られて行ったと言えるのかしら…。
少なくとも武田軍傘下では決して妻に無理ばかりをさせて、
男性の自分は楽チンというわけでもなかったということよ。
自らをよく律しようとした信玄さんの姿勢が
よく表れているようにも感じられるかしらね…。