寿町見学・その1 | 三芳病院のブログ

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当院は風光明媚な房総半島南端南房総市にある心のケアの専門病院です。

先日、横浜にある寿町に見学に行き、地域医療と福祉に携わる方々からいろいろな話を聞かせていただきました。今回はこの寿町という街についてお話します。

この寿町という街は、ドヤ街があります。300m4方ぐらいの狭い地域にいわゆるドヤ(簡易宿泊所)が軒を連ね、その数105件に及んでいるそうす。規模としては、釜ヶ崎、山谷に次ぐもので、人口は、約6500人いるとのことでした。この町は、戦後すぐに進駐軍に接収され、昭和2930年にかけて接収解除され、無人の草原地帯として返還された為に、その跡地に、当時需要の多かった日雇い労働者の為の簡易宿泊所が短い年月のうちに、一気に建設され、町はほぼ純粋なドヤ街となりました。

それから約45年がたち、ドヤ街に住む人々の中身は随分と変化してきましたが、ドヤ街としては絶えることなく、むしろここ数年、新・改築が進んでいる状態だそうです。昔に比べ、日雇い労働者は、圧倒的に減少し、ドヤ街に住んでいても日雇い労働で食べていける人たちはごく一部になってしまいました。その代わりに、老人、障がい者、病人等も増えてきています。また失業の為に一般地域に住めなくなってホームレスになったり、ドヤ街に来ざるを得なくなったと思われる人たちも近年増えてきているとのことでした。

その他診療所、自立支援施設、デイケアの見学や、現在の状況などの解説をしていただきました。次回は簡易宿泊所に宿泊したときの感想をお話します。


看護部 B病棟 押本

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