以下はショートプログラムでKIM方式によって採点したものの中での
順位の変動です。ISU RESULTのRankがショートの最終結果、中央の
<>で囲まれた数字がこの中での順位です。
右端の数値は公式結果を私的採点で引いたもの(差)です。

ISU__________________________Mine____________________________
RESULT(A)____________________RESULT(B)_______________________
Rank_StN_Name____NOC__TOTAL_____StN_Name_____NOC__TOTAL__(A-B)
__1___23_KIM_____KOR__78.50_<1>__22_ASADA____JPN__76.70__+2.92
__2___22_ASADA___JPN__73.78_<2>__30_ANDO_____JPN__70.76__+5.20
__3___26_RCHETTE_CAN__71.36_<3>__23_KIM______KOR__67.96_-10.54
__4___30_ANDO____JPN__64.76_<4>__26_ROCHETTE_CAN__67.76__-3.60
__5___28_FLATT___USA__64.64_<5>__24_SUZUKI___JPN__64.88__+3.86
_11___24_SUZUKI__JPN__61.02_<6>__28_FLATT____USA__62.90__-1.74


あくまでも私的採点であるので贔屓目は少なからず有るのでしょうが、
さすが北米開催と思えてしまいます(KIMはカナダ在住)。
安藤の採点についてはやりすぎた感は有りますが、ジャッジも見比べて
の採点ではなく各個人ごとの採点をしているわけですから、こうした
ブレは多分に有るでしょう。だから9人もそろえているわけですが……。
ちなみにコールマンも3人居ますから、キムのアレを見逃したのは信じられません。
ショートは職場で見ていましたが、当時鈴木の演技で「65くらい有るんじゃないか」
と言っていたらあの結果でしたので、驚愕したものですが、細かく見た結果、やはり
それに近い数値が出て良いものだったと思います。
キムに関しては、派手なので素直に凄いと思ってしまうのは事実ですが、
やはり採点をするとなるとそれはそれ、これはこれ。
派手でスピードが有れば良いのであれば、それこそ4回転でも飛べば良いのです。
コールマンが認定してしまった3回転ルッツは明らかにダウングレードすべきもの。
さらに繋ぎ要素も流している時間、止まっている時間が多く、やっていることも
大したものでは有りません。ただ、音楽の生かし方はうまいと言えるのではないでしょうか。
キムの演技は個人的には嫌いではありません。
もし彼女の3回転ルッツがしっかり決まっていれば、基礎点4.1プラス、GOE0.3程度プラス
として合計4.4ポイント程度増加しますから、これだけで1.54ポイント差まで縮まります。
また、技の完成度もこれより高い点となるでしょうから、さらに0.3程度は高くなってくるでしょう。
ただ、やはり3Aをしっかり決めた浅田の方に軍配が上がるはずで、しかしそれでも1ポイントくらいの
差しかなかったはずです。
にもかかわらず、公式結果で5ポイントもキムの方が高く評価されたのは合点がいきません。
確かに3A+2Tの基礎点が元々低い採点システムそのものが問題ではあるのですが、
そのGOEのつけ方が問題になる以上、まずはそこからジャッジの仕方を改めるべきでしょう。

これで一応、ショートプログラムの話は終わりにします。
次回からはフリースケーティングについて。


※個人採点で一部数値に誤りが有りますが、今回の合計点表示で是正しました。
以前のものはそのままにしておきます(各項目単体では誤りが無い為)。