ここ数日で進んだ枚数、-56枚。

残念な原稿はものの見事に真っ白です。消した訳ではなくて、頭から書き直し。やはりプロット無しは良くありませんね。

で、どうもイメージできない(というより知識がない)ので本屋さんに行って、世界服飾史という本をとりあえず買いました。とりあえずなんてサラッと言ってますけど、使うページはほんの数ページなのに、2500円+消費税が発生。他にも資料として必要そうな文献が有るのですが、最寄の書店で見つからないとなると電車に1時間ほど揺られるハメになるのでやめました。


全然関係ないのですが(というか本当は有るんだけど)、先週末にある方のブログで「運命はかくのごとく扉を叩く」と題したエントリーの中で「ジャ・ジャ・ジャ・ジャーン!」という表記が有りました。通常多くの人がこういう比喩を用いるのですが、明らかに違います。確かに、音だけを聴くとそうなんですが。譜面上はそうではありませんし、仮にベートーヴェンが「運命はかくのごとく扉を叩く」と言ったのが史実だったとすると、さらにこの比喩は誤りです。

 正確には「ン・ダダダダンー」となるはずです。ベートーヴェンは小節頭に休符を用いることがしばしば有るのですが、この作曲家は音の重なりと楽器の音色を考慮することに執着すると同時に、ヒステリックなまでにリズムを重視している、と私は思います。なのでこの休符を比喩で省くのはよろしくない。そもそもノックをするときにいきなり叩くより、自然と構えてから叩くのではないでしょうか。これが別解釈のように「鳥のさえずりをスケッチしたもの」だったとしても、鳥はさえずる前に息を吸う訳ですから、やはり休符が必要になります。

 この作曲家が意図したものを比喩に用いないのはやはりもったいないといわざるを得ません。



で、だ……。

田園をモチーフに使うとなると冒頭をかなり書き直さないといけなくなる訳で、当時の風俗と合わせて吟味し直すことになりました。取材とプロットをおろそかにするからこんなことになるorz