大変残念ですが、昨日買った某一迅社の4月刊行本の一章で既に
ツッコミを入れるべきところがあるので指摘しておきます。
コカエキスはコカインではないので問題になるような代物ではない。
コカイン様の成分と、コカエキスは違う訳であり、
コカ・コーラについてはウィキペディアを見れば分かる通り。
コカの葉を煎じたコカ茶は現在もベネズエラで盛んに飲まれており、
麻薬として扱われるコカインと違って、中毒性はないはず。
中毒性を云々するならタバコの方がタチが悪く、むしろ時代を変えるなら
ヒトラーを戦争で勝たせてしまったらタバコがこの世に存在しなくなっていた、
とでもした方が史実に正しくもっと面白いものになっていただろう。
そもそも、第二次世界大戦前には(というか一次大戦より前だが)
既にコカ・コーラからコカ成分が除去されていたはずで、
これは戦争に関係なくFDAによるもの。
それに日本での発売が始まったのは戦後である。
ドイツがアメリカに勝利し、FDA裁定を覆さない限り、これらの事象は
発生し得ない。いずれにせよコカに関する記述は誤りというほかない。
完全に取材ミス。
作品としては大変良いものだと思います。
ただ、この一点が特に残念なのであります。