こんばんは。
ゴールデンウィークも終わってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか。
週刊誌は4/24〜5/1まで休みで、5/2から稼働しています。祝日がほとんど関係ない進行のため、世間と休みが全く合わずどんどん世捨て人気分が増していきますね。また夏休みまで坦々と頑張っていきたいと思います。

さて、今日は前から書こうと思っていたことを。
「くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン」という番組が、2005〜09年に放送されていました。今年に入ってから私は、ニッポン放送のサブスク(オールナイトニッポンJAM)でこの番組を第1回から聴き始め、この5月6日で60回まで到達しました。レギュラー放送期間は3年半とのことで、お休みの分も入れると4合目といったところでしょうか。文句なしにとても面白いラジオなので、現時点での感想を「今のお笑いラジオとの違い」を軸にして、つらつらと書いてみようと思います。
(ちなみに私は放送当時、ほぼまるまる大学生で、引きこもり同然の時期もあったためこの番組にハマっていてもおかしくなかったのですが、そもそもラジオを聴く習慣がそれほどなかったことや、周りに聴いている人もいなかったことから、当時おそらく番組の存在自体を知らなかったんじゃないかと思います)

さて、「くりぃむしちゅーANNと、今のお笑いラジオとの違い」というテーマを提示しましたが、一番思うのは「途中の回から聴いても、わからないことが多すぎるのでは??」ということです。とくに、第44回、第45回で披露された済々黌高校ラグビー部のエピソード(この2回分は記念碑的に面白いので、これだけでも多くの人に聴いて欲しいです)から出てきた符牒、すなわち「お酒かな?」「俺だよ俺」「なんか?」などが他のコーナーでも頻繁に出てきて、他の細かいエピソードも頻出します。それ以外にも「ロングラン」「手頃だね」「イズム」「飛ばしてはくれてんのね」など色々なキーワードが出てきて(他にもまだまだある)、こりゃいきなり聴いても意味不明だろと思うこともしばしばです。

しかし、この「内輪感」「後から入りづらい感」は悪い面ばかりではありません。
むしろ、ディテールを知れば知るほど面白くなる、というのはラジオに限らず、マンガやドラマなど、シリーズもののコンテンツの楽しさを増幅させる大きなポイントでしょう。この番組が期せずしてそういう体裁を取っていることが、レギュラー放送が終わって15年も経過しているいまでも「くりぃむしちゅーのイベントには必ず行く」という多くの熱狂的なファンを掴んで離さない大きな要因であるようにも思えます。(有田さんも昨年配信のpodcast「有田脳」で、ラジオのリスナーへの感謝、一生の付き合いだというようなことを再三話しておられました。3年半というラジオ番組としてはそれほど長くない期間の番組だったことも加味すると、確かに稀有なケースかと思います)

逆に言うと今のラジオはもしかしたら親切すぎるのかもしれませんね。途中から入りにくいくらいが丁度いいのかも。

ちなみに2005〜09年当時はradikoもsportifyもpodcastも当然なかったため、リスナーが過去回を遡る場合は友人がMD等で録音したものを入手しなければならなかった、みたいな状況だったわけで、途中から番組にどっぷり参加することは本当に難しかったのではないかと思いますが(2ch等でエピソードがまとめられていたかとは思いますが)、今では、まさに私がそうしているようにサブスクで何度も聴き返したりできるわけですし、むしろそういう時代だからこそ温故知新じゃないけど、ラジオ好きなら、第1回からひたすら順番に聴いてみるというのはすごく良いと思います。とくにくりぃむANNはそういう聴き方が向いているコンテンツだと感じます。

あと補足として、2009年のレギュラー放送終了後も不定期で特番として復活しており、その音源も何回分か聴きましたが、「たとえてガッテン」のコーナーにおいては前述の符牒が継続しているため、特に済々黌ラグビー部周り(?)については誰しもが、生きていく上できちんと知っておく必要があるのだと思います(ない)。


ではここからは、「毎回聴かないとわからない」以外に、番組の中身について思うことや、その周辺を箇条書きで記していきます。

・フリートークがとにかくくだらなくて面白い。第13回の、アンタッチャブル山崎氏と有田氏のエピソードは必聴。有田さんの無茶振りに上田氏が嘘を重ねて答えていくパターン(上田氏がサッカー代表監督、総理大臣、プロ野球選手になったなら、など)も面白すぎる。
第39回の「春のババア祭」とそこまでの経緯も面白すぎるので必聴。替え歌などでまちがいなく爆笑できる(そもそもババアとは誰なのか知らない方はググってご確認を)
・まだハガキの時代。コーナーへの投稿はハガキのみ受付。
・コーナーの入れ替わりが激しすぎる。激しい、ではなく激しすぎる。ハガキ職人は空気を読まなければならない。最初のほうの川柳とか、四十八手とか面白かったのだが割とすぐなくなってしまった。上田相談員の一言人生相談とかも。
・素人リスナーと毎回、わりと長い尺電話するというのがいまでは斬新かも。そしてくりぃむの二人と素人とのやりとりでお二人の凄さがわかるが、結構聴いてる方は胸が痛いというかヒヤヒヤする。
・リスナーは圧倒的に中高生が多い。これも今のラジオにはあまりない特徴な気がする。(スマホの普及により、ラジオはむしろ全世代に届くメディアになったような)
・リスナーのラジオネーム(センズリ)が妥当かどうか、総選挙を行うだけの2時間などもあり、これも素晴らしく面白い(第52回「ペンネーム総選挙」)。他に第10回「東MAX総選挙」、第55回「丁半コロコロ解散総選挙」などもおすすめ。

 

・・・と、そんなところでしょうか。
特に第44回・45回はこの番組の根幹だと思いますので、私も今後、定期的に聴き直すことになると思います。何回聴いても面白い!

 

また随時更新します。