皆様こんばんは。


連休中で、明後日(5/4)から仕事再開となります。今日は友人と飲み会でした。

いつもお世話になっているお店に行ったのですが、そこは大将が一人で切り盛りしていて、本当に不思議なのですが何か特定のメニューをおすすめしたりもしないんですよね。頼まれた通りに作ってくれる。普通かもしれないけど食材の都合があるはずで、でもそれを感じさせない。しかも、今日は私たち4人以外には2人組が1回ちょこっと食事しに来ただけで、混んでいる日もあるのですが基本的にはそこまでという感じ。なのに、どのメニューを頼んでも美味しいし、食材が古くなっている感じもない。不思議で仕方ないお店です。家からは電車を乗り継いで1時間半かかりますが、また何度でも行きたいお店ですね。


さて、ふと書きたくなったので性懲りもなく「踊り場」の話を。


今私は「踊り場」3周目に突入、もうすぐ伝説の「かたまりプロポーズ回」なのですが、3周目でも変わらず面白いです。毎回毎回。3周で初めて気づいたこととかも多くて。これは4周目でも5周目でも間違いなく楽しい。「神回」(過去ブログ参照)は3度と言わず何十回も繰り返し聴いてますから、こんなに何度もループしたコンテンツって、鬼束ちひろのCDを擦り切れるほど聴いた高校時代以来20年ぶりかも、という境地に入ってきました。


そんな身で、本放送(毎週月曜深夜)と、アフタートーク(火曜とか水曜に配信)も欠かさず毎週聴いているわけですが。

私は、2017年4月に始まったこの「踊り場」という番組は、キングオブコント優勝の2021年10月頃からガラッと変わったような気がしていましたが、もしかするとその前、30分番組が1時間番組になった2021年4月から変わったのかも、と最近では感じるようになりました。

30分の頃は、とにかくその30分に詰め込みまくっていた。なので結構、その頃の方が番組の構成等も事前にある程度決められていたのではないかと思います(もちろんそれがパーソナリティ2人のマジ喧嘩で木っ端微塵に崩壊していたのですが)。今は、それがなく、悪く言うとだらだらと話すような回もあり、それは良くないということでもなく、そういうラジオ番組もほかに多いので別に普通といえば普通なのですが、逆に言うとその「普通のラジオ番組」になってしまったかな、という印象は禁じ得ません。

これは、適当に聴いてなんとなくそう思った、ということでないのはご理解いただければ。

普通になった、というのは、「曝け出さなくなった」というのと同義でもあるのですが、プライベートを切り売りしまくり、家族にもアポなしで電話しまくったり、突然プロポーズしたり、突然コンビで大喧嘩したり、というのがなくなった、ということで。

もぐら氏の飄々とした数々の言動に、かたまり氏が本気で怒ったり突っ込んだりしなくなったのも、年齢や、キングオブコント優勝などの状況、境遇の変化があるから仕方ない、というのはもちろん言うまでもないことなのですが、それだけでは割り切れないところがあるというか、はっきり言って「もっと喧嘩してくれ」というのがあったり。

あと、過去回で言うと、意外ともぐら氏が聞き手で、かたまり氏が問題提起していく展開の方が面白くなっていったりと(「オナパン屋」や「ご祝儀裁判」などが白眉)。そのパターンがいまはほぼ皆無で、企画ももぐら発信ばかりになりがち、というのがあまり望ましくないところではありますね。

今のかたまり氏に「熱量」がないわけではないと思うけど、目の前のもぐらにキレたり、もぐらの間違っているところを直そう、正そうとしたり、みたいな「過去の定番」パターンは最近ほぼなくなっている気が。「エロ本」企画も信じられないくらい低いテンションで終わってしまいました…。

過去回でわかりやすいのが#88「もぐら禁煙失敗疑惑」。この回は、かたまりがもぐらを下に見てる、もぐらがお風呂に入らないので臭い、もぐらが奥さんに内緒でタバコを吸ってる、などの話題で、くだらない(失礼)話が続きますが、まさにこれが、僕らの知ってる本当の踊り場なんです。この2人のくだらない会話が、なんとも心地よく、なんとも本質的で。

そしてこの頃の方が、かたまり氏がもぐら氏に本気で対峙してたと思うんです。もぐら氏のほうは昔も今もあんまり変わってない気がするけど、最近のかたまり氏は、良く言えばもぐら氏を認めてしまっている、悪く言えばあきらめてしまっているのかもしれません。でもこれは二人の間の話なので、周りがどうこうすることはできませんから、聴き手としてはもう仕方のないことではあります。


…と、ここまで偉そうに書きましたが、別にラジオで全てを曝け出したり、報告したりしなくていい、というのは一理あるし、今の放送の方が面白い、と思う方もたくさんいるとは思います。私も今は今でまた違った面の面白さがあるので毎週聴いてます。

また、昔のような「プライベートの切り売り」が正義というわけではないし、そうしないと面白くない、というわけでもない。バイトしながらパーソナリティやってるのが面白いのだけど、売れてからでも面白い面は大いにある。ただ、30歳の時には出せていたことが36歳では出せなくなる、みたいなのが、自分自身とも重なるようなところがあって少し悲しいなあ、というのも、私のこの空気階段評の大部分を占めているところなのかもしれません。

あとは、もぐら氏の青春時代の過去エピソードが一巡してしまったことも、この番組のテイストが変わった大きな理由かもしれません。「将棋部」や「キモい青春時代」など、過去エピソードだけで番組1回分の破壊力があったわけですから。UFOとか、高田純次とか…。

(あと、書きにくいことですがもぐら氏に「話せなくなったこと」ができてしまったのも、仕方ないとはいえ、番組の進行という点からすると、厳しいものがあるのは事実だと思います。)


まとめると、空気階段の二人のマジの喧嘩、人生の階段を昇っていく感じを、私たちはハラハラドキドキしながら見守っていたし、その熱狂の余韻を正直、未だに忘れられない、というところなのです。


だから一つ言えるのは、最近「空気階段の踊り場」を聴き始めて、面白いなあと思った方は、必ず初回(というかその前の特番「空気階段のRADIOESCALATOR」)から全て順番に聴いてほしい! ということです。


是非そうして下さい。


とりとめもありませんが、どうしても書きたかったので。


ではまた!