2016.6.2  No.2
  今回は、「生徒に発見の喜びを持たせるカード掲示の授業」の論文概要を書きます。
  国語科でもきまりや法則を教える授業があります。一番ピンとくるのは文法です。その他にも漢字の成り立ち、熟語の構成、歴史的仮名遣いの読み方、枕詞、序詞、漢文の読み方などいろいろあります。それらのきまり、法則を教員が説明してしまうのではなく、生徒が、カードを黒板にはったりはずしたりして考えながらきまりや法則を発見していくところにこの授業方法の新しさや価値があります。
   この方法は、教員としての経験が浅い方でも、普段の授業で、生徒が「おもしろい」と言ってくれることが少なくて悩んでいる方でも、あまり失敗することがありません。
 クラスを構成する生徒たちによってクラスの雰囲気はそれぞれ違います。活発なクラスもあればあまり反応がないクラスもあります。また、授業は生き物ですから、教員もその時その時の体調や言葉かけや授業テンポによって授業がうまくいく日と全く失敗してしまう日があります。前のクラスでは盛り上がったのに次のクラスでは白けていたとか、1つのクラスで、言わなくてはいけない大事なポイントを言い忘れてしまったというようなこともあります。しかし、カード掲示の授業は、あまりクラスの雰囲気に左右されません。また、大切なポイントを言い忘れることもありません。どのクラスでやってもだいたいうまくいきます。それは、どのクラスでも同じ「カード」を使うからです。カードに沿って生徒は発言、行動してくれますし、掲示されているカードを使いながら教師も説明するので大事なことを言い忘れることがないのです。
 きまり、法則を教える授業ならどんな授業でも使えます。大学の授業でもSPIの二語関係のパターンを説明するときにカード掲示の方法を取りましたが、学生たちから「説明がとてもわかりやすかった」「カードを使う説明は目から鱗だった」と言われました。国語科以外でも使えると思います。ぜひ一度、実践してみてください。
 では、今回は、「概要」の部分だけ書きます。
 なお、ご質問にはお答えできないことがあります。あらかじめご了承ください。
 
                                   概要
 
 この論文では、授業者の一方的な説明や解説になりがちな「法則」「きまり」などの知識を教える授業を、カード掲示方式の採用によって活気あるものにできた実践を紹介する。
 私は、法則・きまりなどの知識を教える指導こそ生徒の活発な活動を取り入れ、頭や体を動かして学習する中で法則、きまりに気づき、発見の喜びを味わえるようにすべきだと考える。生徒に発見の喜びを持たせる指導法としてカード掲示方式を考案した。     
 カード掲示方式は、生徒にとっては(ア)法則・きまりに自ずから気づくことができる。(イ)明るく活発な雰囲気で学習できる。(ウ)連帯感、一体感が持てる。(エ)視覚に訴えるので意見を持ちやすいという良さがある。授業者にとっては、(ア)生徒に発見の喜びを持たせることができる。(イ)授業を活性化し、生徒の興味・関心をを持続させることができる。(ウ)教えたい知識を過不足なく教えることができる。(エ)いろいろな学習に応用可能で、一度教材を作ればいつでも使えるという点で身につけると授業者としてレベルアップできる指導法である。

はじめまして。

水野美鈴です。

都内中学校で国語科教諭を38年間務めました。定年退職後、私立大学非常勤講師として5年間勤務。「国語力演習」を担当しました。

今後、少しずつですが、私が実践した国語科の授業の中で、生徒たちが喜んでくれた実践を報告していきます。

まず、初めは、「生徒に発見の喜びを持たせるカード掲示の授業」について書く予定です。この実践論文で平成24年度 第28回東書教育賞中学校A部門審査員特別賞をいただきましたので、まとまった論文をご覧になりたい方は、インターネットで検索してご覧ください。

 なお、ご質問にお答えできないこともありますので、あらかじめご了承ください。