神楽面師 広運の活動記 -4ページ目

先月の神楽面制作

我が町のシンボル

栗駒山の山頂にも雪が数回降りました。

寒い冬の到来!

個人的に嫌な季節です。

さて、今回の更新でご紹介致しますは

岩手県一関市藤沢・本郷神楽所蔵

神楽面の塗り替えと新調面です。

 

<本郷神楽とは>

藤沢本郷には、古くから

法印神楽が伝えられて来た。

明治15年、浜横沢の加藤勇八が

旧西磐井郡厳美村の三輪流

瑞山神楽を学び

保呂羽神楽を創設した。

加藤勇八の弟子の佐藤留五郎は

神楽に精進し、舞も素晴らしく

神楽の師匠となった。

大正11年、村社・葉山神社の世話係の

小野寺馬吉が世話人となり

佐藤留五郎を神楽の師匠として迎え

畠山一夫、熊谷八重治、千葉三郎

熊谷新吉等が舞てとなり

葉山神社の代々神楽として

本郷神楽が復活された。

本郷神楽は、法印神楽系を生かし

サンヤ舞とも言われる

山神舞、荒神、水神、明神、流転、天下り

八幡舞の七つの荒舞を残している。

初代庭元・加藤勇八、二代・佐藤留五郎

三代・熊谷八重治、現在の庭元・熊谷功は

四代目である。

※ 一関市文化財調査報告書第14集

南部神楽系譜調査報告書より

 

くい〆面

私の勝手な推測ですが

天才神楽師・佐藤金治郎作と思われますが

私は残念ながら金治郎作の

面の資料が無く

知人より頂いた写真一枚と

本のコピーだけで

面裏の彫りが見た事が無い為

断定に掛けます。

 

ブログをご覧の皆様で資料や画像を

御持ちの方が居られましたら

ご協力お願い致します

 

彩色が剥がれ落ちた為

化学塗料塗ったとの事

これでも塗料がおちた方です。

そうしたら、大きな穴が出現!

かけも・・・

顎のかけに足した形跡

画像の様に木を接ぎます。

※節や腐った部分を取り除き新しい木をつぎ足す事を

「木を接(は)ぐ」と言います。

 

そして、傷んだところを木を接ぎましたら

私の場合は髭穴を開け直します。

昔の神楽面に多いのは

髭穴が大きく間隔が離れており

綺麗に見えないので

髭穴を小さく、間隔を狭く開け直します。

そして、面裏の木を接いだ部分にカシュ―塗り

汗に強くします。

傷んだ面はここまででも手間が掛かります。

 

仕上がりました。

サンヤ面(青)

この面は本郷神楽の古面のレプリカを制作致しました。

本面はかなり古い面で、これ以上傷まないように保存し

宝面として所蔵するそうです。

現在の状態では、私の師匠・一運が塗り替えて居りますが

年代から見てその前に誰かが塗り替えて居ると思われます。

 

たまたま、面の資料、

東北歴史博物館編集・東北地方の仮面を

見て居りましたら

上画像が乗って居りました。

この面は、宮城県小野田町 薬萊神社

三輪流神楽面 鬼神

面打ちをする方は感じる事があると思いますが

彫刻の癖や表情の共通点が多すぎて

同じ作者の作ではないかと思われます。

ただ、今回制作の面の本面は上記しましたとおり

塗り替え時に髭が増やしたり減らしたりして

南部神楽用に変えられて居りますので

色を落として確認するか

表情での比較もしくは面裏で確認・比較すれば

判明できるかも…

法印神楽で使われて居た面のようです。

あくまでも私の勝手な推測ですが…

 

 

 

特別養護老人ホーム・愛光園慰問

九月二十五日(日)

栗原市にあります

特別養護老人ホーム・愛光園を

慰問致しました。

昨年、神楽仲間の声がけにて

第一回を終え

今年も慰問が実現致しました。

 

我々の慰問は日曜休日に限られ

老人ホームのスタッフの皆様にも

御迷惑をお掛け致して居ります。

今回、慰問の神楽舞台

 

鶏舞

 

舞台清めと致しまして舞います。

 

羽衣

娘の名前にとった演題です。

 

漁夫・白龍(はくりょう)が

羽衣を見つける

我が家に持ち帰ろうとする場面

 

羽衣を返して欲しいので天人の舞を舞います。

 

天人の舞で舞う舞を

四方祇(しほうぎ)

女形くずしなどと呼ばれ

団体によって多少呼び名が異なる様です。

 

羽衣を返してもらい

天に帰る場面です。

女形の美で

あっさりした演題で私の好きな演題の一つであります。

 

田村二代

 

過去に何回か載せてますので…簡単に

 

二代将軍・利光と母との別れ

 

源八が目出度く首を取ります。

 

崩し舞

 

崩し舞は他の団体には

山賊崩し(刀くずし)とか西ノ宮崩しなど

伝承なされて居るようですが

我が中野神楽では一種類しか伝わって居りません。

 

長時間にわたりますと

お年寄りの負担になるとの事から

約一時間の公演でした。

来年も何処か…一か所でも出来れば

理想的神楽活動ですが…

 

ホームのお年寄りは喜んでくれたかな?

また次回、頑張ります。

 

 

泉沢地区、新山神社秋の祭典

九月十七日(土)

泉沢地区、新山神社秋の祭典に

依頼されまして

演舞して参りました。

夜の部は同じ内容なので

奉納神楽と神社をご紹介致します。

参道入口

各地区、神社の祭典日

秋祭りのシーズンになりますと

上画像の様に神社ののぼりが立ちます。

昔から○○地区の○○神社ののぼりを目印に

神楽衆は祭り会場へ向かった様です。

新山神社の由来

途中から石段に…

山の頂上なのでキツイです…

昔の職人技…関心

奉納神楽・鶏舞

ほっと一息、下山中なり

次男・舞斗の初舞台

着物を着て鉦を持ち、ただ座るだけ(笑)

他は変わらないので省略。

 

次の日地元の神社であります

伊豆神社・新山神社の秋の祭典でも

舞斗は無事出番を務めました。