無事に行ってくる事が出来ました。


八ヶ岳音楽堂。




柔らかな木々、優しい光のホールです。



舞台後方がガラス窓で、森の中でピアノを奏でるかのよう。


ここの存在を知った時から、いつかここで牛田さんの演奏を聴きたいと思ってきました。


ここで牛田さんがピアノを弾かれると聞いて、

とにかく申し込みをしました。

教えてくださったJさん、本当にありがとうございました


当日はまずは八ヶ岳ロッジに向かいます。



野辺山駅。からバスでお迎えが来てくださいました。


ロッジ到着後は昼食をいただきました。


昼食会場からは、

鳥が見えました!




餌箱にご飯を食べに来ていた、ウソ(鳥の名前)


鳥を眺めながらの皆様とワイワイ食べるランチラブ


幸せすぎる〜。


ランチの後、バスで音楽堂に向かいます。

ワクワク。




外は雨。


優しい雨音に包まれています。


入り口で筒状の紙がいくつも立てられていて、

そこからひとつ選びました。


この紙に自分の座席が書いてあります。


椅子にはプログラム。








ホールの天井からは、優しい光が注がれています。

ワクワクして待つと、

会場の照明が落とされて牛田さんが颯爽と登場されました。


シューベルトのアレグレットは、

今日はとても優しい響きに聴こえました。


続くシューベルトのピアノソナタ13番。


雨で少し湿度の高い今日。

音色は雨音を纏ったような柔らかさを含み、

キラキラと光輝きながら

会場を駆け巡るかのように聴こえました。


柔らかい弱音に煌めく様々な色彩。

ころころと丸っこい、透き通った色彩豊かな音達がいくつもいくつも木々のホールの中を駆け巡っているようで、

なんて綺麗なんだろうと、うっとりします。


いろいろなピアニストさんがいるけれど、

こんなにも丸くて透き通っていてカラフルな音色は滅多に聴くことが出来ないです。


私は牛田さんの、この音色が

本当に大好きだなぁと

幸せに浸りながら聴いていました。

慣れない電車で、緊張もしつつここまで来て

牛田さんの音色を聞いて

身体と心が、ホッと緩むのを感じます。


シューマンのソナタで、音色は一変します。

地の底から湧き上がるかのような低音が

どーんと突き上げてくるようです。

思わず身震いしてしまいます。


2楽章のアリアは、

シューベルトが精霊の歌のようだとしたら

こちらは、人の暖かな歌のようです。

優しく包み込むような音楽に魅せられます。


3、4楽章の迫力に翻弄されている間に

前半終了です。


後半はブラームスのピアノソナタ3番。


少しずつ、外の景色が夕暮れへと向かい、

少し霧も出てきたように見えました。


揺れる木々の梢、微かに聞こえる雨音。


ブラームスを聴くのに最高のシチュエーションではないかと!ブラームス大好きな私としては思いました。


牛田さんのブラームスは、

地を這う低音から、天から降り注ぐ柔らかな日差しのような音色まで

様々な世界を見せてくれます。


4楽章の運命のフレーズが、逃れられない運命であるかのように、繰り返し繰り返し押し寄せてきます。


圧倒させられるかのような音楽でした。


アンコール





今回、ここで牛田さんのピアノを聴きたいとの夢が叶って、とても幸せでした。


ありがとうございます。


この夜は、お友達と楽しい一夜を過ごしました。


旅先で、夜にみんなと、レストランでお部屋でお酒を飲んで(私は下戸で飲めないのですが)ワイワイ話すなんて、20年以上ぶり?

嬉しくて嬉しくて、幸せでした。

ご一緒してくださって、ありがとうございましたラブ


夜、興奮したのと、猫が一緒じゃなくて淋しいのとで、眠れず


明け方



ほんのり明るくなってきた外の景色があまりにも美しくて外に出ました。




綺麗な空気。

空から、白くて細かなものが、

さらさらと降っています。


人の気配はなく、鳥の声が聞こえるばかり。



霜なのかな?地面は白くなっています。




遊歩道の先には池がありました。

まだ端の方が少し凍っています。




静かな静かな水面には、木々と少し青みがかってきた空が映っています。


まだ

ここは、神様の時間みたいです。


不意に、昨日聴いた、牛田さんのシューマンのソナタが耳に聴こえてきました。

牛田さんのピアノが、次々と鮮烈に蘇ってきて、

気がついたら涙が出てきました。


こんなにも、身体に心に

牛田さんの音楽が染み込んでいるのかと

驚きました。


この後、お友達と合流して

もう一度この池を訪れました。

綺麗な景色を、一緒に共有したかったのです。


でも、急がせてしまって、転ばせてしまって

申し訳なかったですショボーン


怪我は少しでも良くなったでしょうか。。




ロッジに戻ると、

人の気配が、たくさんあって、

暖かく優しい空間がありました。


ここは、人の世界。


美味しい朝食をいただき、ロッジを後にしました。


牛田さんのおかげで繋がれた友達と

こうして旅をして

ここで聴いたいと願った場所で

牛田さんのピアノを聴けて


とてもとても幸せでした。


ありがとうございました。


牛田さんも、ゆっくり鳥を眺めたり、

高原を散歩したりする時間があったらいいなあ。


そんなことを思いながら帰宅しました。