一期一会。
僕はよくこの言葉を使う。
ご縁も全てひとつの出逢いから。
声の様々なお仕事をさせていただくことって本当に奇特だよなって。
一生の間にすべての人に認知されることなんて不可能。
それでも、僕のような活動者は、認知されることでご依頼もいただけたりする。
縁で繋がって、また離れる。しばらくして忘れかけたころにふと思い出す。
いまあの人は何しているんだろうって。
声かけてみようかな…とか、
迷惑じゃないかな…とか、
そう思うことも昔はあったんだけど、
やっぱり声をかけることで、歯車がかみ合って動き出すこともあったして、
なんて面白い世の中なんだって思わせてくれる。
僕の中で母からもらったひとつの言葉が支えになっている。
10人いたら10人あなたのことを好きになるってことはないんだよって。
1人はどうしてもそりが合わなかったり、嫌われたり。
だから、すべての人に好かれるということを期待しちゃダメ。って。
そうなのよね。わかっているんだけどさ。
僕は昔から人が好きだった。
性別問わず、性的なことは抜きとして、人が大好きだった。
だから、自分を好きになってくれる人みんな好きで。
ただ、中には嫌がらせをしてきたり、批判をされたり、罵倒されたり、
いろいろな人たちに出会ってきた。
そういう人にも、きっと好きになってくれるんじゃないかって考えて苦しみながらも動いたけれど、
やはりそういう人たちは僕からスッといなくなった。
分かり合える。ってとても罪な言葉だと僕は思っている。
わかってくれるという希望も一時は受け入れられなかった時期もあった。
けれど、今はちょっと違うかもなって思い始めている。
少しでも僕のことを認めてくださる人がいっぱいいてくれた。
なんだか槇原敬之さんの歌じゃないけれど、
振り返ってみたら僕のあげたもので喜んでいる人たちが実際に見えた。
この世も捨てたもんじゃないなって。
だから僕は一期一会という言葉が好き。
ひとつの出逢いが少しだけ自分の運命を変わることが出来るって今でも信じたい。