人権団体衡涕社(こうていしゃ)のブログ

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人権団体衡涕社”反原発・被災者支援チーム”のブログです。

デモや街宣などの活動に関する事柄や、日々の所感について綴っていきます。

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“天賦人権・立憲主義宣言デモ”

日時:10月12日(日)
14:30集合
15:00出発
(時間は若干変動する可能性が有ります)

ルート:水谷橋公園(京橋)~桜田公園(新橋)

主催:人権団体衡涕社

法改正の手続きを無視し、法秩序を根本から破壊する暴挙、閣議決定による“解釈改憲”、
そして海外情勢の変化に依存する事で、一国の主権の在処が不明確になってしまう“集団的自衛権”の問題が次々と明るみになる中、
人権団体衡涕社では、現行憲法の理念と法秩序の重要性を、シンプルなスタイルで周知していきたいと考えています。

運動趣旨に賛同して頂ける皆様の御参加・御協力を心よりお待ちしております。

※一般個人の参加を想定したデモ行進です。

※国旗や組織旗、楽器等鳴り物の持ち込みは御遠慮下さい。

※「立憲主義」「天賦人権」「護憲」「反改憲」に関するノボリとプラカードの持ち込みを歓迎致します。

(デモのコール)
「政治家は法秩序の破壊を止め、現行憲法の理念を施策に活用せよ!(活用せよ!)」

「法手続き無視の解釈改憲を、許さないぞ!(許さないぞ!)」

「憲法学の常識を全否定する解釈改憲、反対!(反対!)」

「憲法を活かして人権保障を推進せよ!(推進せよ!)」

「憲法を活かして個人の権利を尊重せよ!(尊重せよ!)」

「憲法を活かして社会正義を実現せよ!(実現せよ!)」

「憲法を活かして権力の濫用を制限せよ!(制限せよ!)」

「人権状況を悪化させる憲法改正を、許さないぞ!(許さないぞ!)」

「憲法改正の要件緩和、憲法96条改正反対!(反対!)」

「無制約の憲法改正を許さないぞ!(許さないぞ!)」

「全ての政治家は、日本国憲法を遵守せよ!(遵守せよ!)」

「政治家は、万人に等しく備わる人権を保障せよ!(保障せよ!)」

「天賦の人権を認め、万人の生活を守れ!(守れ!)」

「政策の落ち度を憲法に責任転嫁する、政治家の怠慢を許さないぞ!(許さないぞ!)」

「平和と主権を脅かす集団的自衛権容認、反対!(反対!)」

「外国主体の集団的自衛権を認めないぞ!(認めないぞ!)」

「憲法を守り、人道危機に対応せよ!(対応せよ!)」

「憲法を守り、軍事大国に対抗せよ!(対抗せよ!)」

「憲法を守り、世界平和に貢献せよ!(貢献せよ!)」

「憲法を守り、日本の主権を確立せよ!(確立せよ!)」

(代表 柴田)
17日、新宿にて“天賦人権・立憲主義宣言デモ”を行いました。

デモ参加者は10人前後でしたが、高い士気を以て約3kmの道程を歩く事が出来ました。

今回情報の拡散に協力して頂いた方々、実際に参加された方々に厚く御礼申し上げます。

以下は“天賦人権・立憲主義宣言デモ”のロングコールです。「長すぎる」という意見も有り、次回があれば検討したいと思います。

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「政治家の恣意的な憲法改正を許さないぞ!」

「自民党は改憲草案を撤回し、現行憲法を施策に活用せよ!」

「憲法学の常識を全否定する自民党改憲草案反対!」

「法秩序無視の自民党改憲草案を許さないぞ!」

「憲法を活かして万人に生まれつき備わる人権を守れ!」

「憲法を活かして人権保障を推進せよ!」

「憲法を活かして個人の権利を尊重せよ!」

「憲法を活かして社会正義を実現せよ!」

「憲法を活かして権力の濫用を制限せよ!」

「人権状況を確実に悪化させる憲法改正を許さないぞ!」

「憲法改正の要件緩和、憲法96条改正反対!」

「無制約の憲法改正を許さないぞ!」

「全ての政治家は、日本国憲法を遵守せよ!」

「天賦人権を否定する政治家を許さないぞ!」

「憲法9条を守り、人道危機に対応せよ!」

「平和と主権を脅かす国防軍創設反対!」

「外国主体の集団的自衛権を認めないぞ!」

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(代表 柴田)
昨年末の総選挙の圧勝を受けて成立した安倍自民党政権。

首相自ら“憲法96条の改正”について言及し、憲法改正に関する“国会の発議”の要件を下げる事で、今後恣意的で安易な改憲がまかり通る事態が危惧されています。

この情勢の中で私達は、人権団体として、改憲勢力の悪意と“自民党改憲草案”の持つ問題点を明らかにしつつ、“夏の参院選”と“国民投票”を視野に入れた反改憲・立憲主義運動を展開しようと計画しています。

運動趣旨に賛同して頂ける皆様の御参加・御協力を心よりお待ちしております。

(以下イベント告知)
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“天賦人権・立憲主義宣言デモVol.1”

日時:2月17日(日)12時30分出発

場所:柏木公園

主催:人権団体衡涕社

国民が国家に“天賦人権”の理念と具体的要求を突き付ける“立憲主義”の在り方について宣言、周知する、硬派且つシンプルなスタイルのデモです。

※一般個人の参加を想定したデモ行進です。

※国旗や組織旗、楽器等鳴り物の持ち込みは御遠慮下さい。

※「立憲主義」「護憲」「反改憲」に関するノボリとプラカードの持ち込みを大歓迎致します。

(代表 柴田)

東京の反原発派から見た“福島”と“シンポジウム『震災と人権』(2013年1月19日)”

1月19日、今本当に望まれている“被災者支援”“被災地復興”の在り方を考える為、東京の反原発派として単身、福島市“福島テルサ”にて開催された法務省主催のシンポジウム『震災と人権 一人一人の心の復興を目指して』に参加して参りました。
その時の報告のまとめをTogetterから抜粋致します。
今回招待・同席して頂いた“福島人権宣言を考える会” の方々の御厚意に、この場を借りて改めて厚く御礼申し上げます。

福島人権宣言URL:http://home.v05.itscom.net/ans-law/nomuralaw/ren_quan_xuan_yan.html
TogetterURL:http://togetter.com/li/443759

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(以下まとめ)
シンポジウム『震災と人権』。東京の反原発派の原則的立場として「私情を抜きに被災者支援要求の一助となる事を望んでいる」「如何なる理由があろうと福島 への差別主義を許さない」「政府・東電を利する被災者の分断には与しない」という旨を改めて福島人権宣言の方々に確認する事が出来たのは大きい。

『震災と人権』。常圓禅寺住職、福島復興プロジェクトチーム「花に願いを」代表、阿部光裕氏の話。社会的なイメージの固定化からくる福島差別を定着させな い為に、氏は自主的に除染活動・管理に携わる。現状差別被害の報告は殊の外多く、線量低減の合理性だけでは割り切れぬ意味がそこにはあるようだ。

『震災と人権』。阿部光裕氏の話。氏は「原発事故」ならぬ「原発事件(人災!)」と表現しながら、「原子力災害問題に関わる人権問題の本質」として、外部 から不当にイメージを当てはめられる差別の構造について主に言及していた。こうした切り口は私には案外新鮮なものだった。

『震災と人権』。福島れんげの会代表、金子久美子さんの話。れんげの会では主に震災・津波・原発事故の遺族のグリーフ(悲嘆)サポートをしている。時が経 てば経つ程、周囲と時間の進み方が違う事に自責・後悔を募らせてしまう御遺族の方々がいる。傷ついた心を分かち合いサポート出来る場所が必要。

『震災と人権』。金子久美子さんの話。グリーフ(悲嘆)感情の捉え方として、 ①人として当たり前の感情である事 ②自由に表現する権利がある事 ③言う言わないを選択する権利がある事 を前提としつつ、感情に自由になれる場所、同様の体験をした人同士想いを共有出来る場所が社会には必要不可欠。

『震災と人権』。東大アイソトープ総合センターセンター長、児玉龍彦氏の話。放射性物質に関する疫学データの説明と、安全基準の数値論に囚われてきた行政・科学者の失敗と責務について言及。今回のイベントで唯一リスク評価と被曝防護に直結したテーマであった。

『震災と人権』。児玉龍彦氏の話。氏は被災住民の人権を守る為に次の八点を提起する。①帰還困難自治体には新しい町を建設する必要がある。②汚染された住 宅地、田畑の除染は被災者である住民が計画を選ぶ権利をもち、自治体が主導する。処分場、焼却場の建設では住民の同意を元に当該地主体に進める。

③汚染自治体内に若い夫婦と子どもの為の低放射線住環境を作る。④浜通りの交通機関の復旧を最大限加速化する。⑤森林の除染につきバイオマス発電も含めた長期計画を立案する。⑥河川、湖沼、海底への汚染を正確に評価し、除染の計画を立案する。

⑦科学者、専門家のコミュニティへ被災者の権利擁護を徹底させる。⑧以上の事を国費で保障する。

『震災と人権』。福島大学子どもの心のストレスアセスメントチーム代表、筒井雄二氏の話。低線量被曝下の福島で生活する親と子のストレスとケアについて。 阪神淡路大震災を通じて学んだ教訓“PTSD対策”に偏り過ぎている面があり、長期持続的なストレス対策が放置されている現状がある。

『震災と人権』。筒井雄二氏の話。震災・津波・原発事故以降被災地には臨床心理士が大量派遣されたが、PTSDのみ想定したケア対策は、被曝防護に気を遣 う保護者と、「抑鬱」「恐怖・不安」「甘え・退行」「イライラ・集中困難」の症状の異なる子どもの心理的ストレスの実情を見誤らせる。

『震災と人権』。四人のパネリストの基調講演終了後、参加者からの質問、主催である法務省局長の挨拶を入れて、シンポジウム終了。

『震災と人権』。イベント終了後“福島人権宣言”賛同者の方々と意見交換。東京の反原発派である私の立場としては、切り口の異なる阿部光裕氏、金子久美子 氏、筒井雄二氏の三者の話は非常に新鮮に感じたものだが、被害当事者である他の賛同者の方々からは、児玉龍彦氏を評価する声を聞く事が出来た。

思うに、“東京の反原発派”と“被災当事者”の間に意識の違いがあるのは事実である。私達の発想では「被災者救済大前提。物質的にも精神的にも支援の制度 的アプローチを」と考えるが、被災当事者からすれば「福島では原発事故と被曝が既に無かった事にされている」という現実的な状況分析が先に立つ。

被災地の復興は常に被曝防護と天秤にかけられながら論じられるべき話である。こと福島(中通り)とシンポジウムを纏っていた雰囲気に限って言えば、「原発事故と被曝は無かった事にされている」という指摘は的外れでないように思う。実際福島駅についた時から違和感はあった。

今回同席した福島大学の石田葉月准教授からは、“保養”支援の重要性について御意見を拝聴する事が出来た。慢性的ストレスに曝される保護者と子どもにとっ て、筒井雄二氏の指摘した《心のケア》を巡る現行の制度的アプローチの不備と未成熟さを民間で補う大きな意味がある、と私も思う。

被曝防護の観点から言えば、私個人はリスク評価をシビアに捉えており、「○○mSv」といった概算目安の情報以前に未知数の複合汚染のリスクまで想定は必 要と思うのだが、被曝防護がおざなりの現状では、高度なボランティア能力の要求される“保養”を全国的に充実させない事には効果を及ぼし得ない。

他の賛同者の方の話。福島県の区分、“中通り(県北・県中・県南)”“浜通り(相双・いわき)”“会津”の中でも被害と補償額はまばらであり、被災者の精 神的分断は時間が経過する程に深刻化しているとの事。この問題意識については、福島県民の対立を恐れている東京の反原発派として共有し易かった。

今回福島にて改めて強く感じた事は、「“福島人権宣言”は被災者の現状に即したニーズに沿う形で初めて起草された宣言である」という事だ。私が現場で見聞 きした事全てが“福島人権宣言”の必然性と重要性を物語っていた。この先宣言に対する非難があれば、冷静に対話を求める姿勢で待ったをかけたい。

最後に、石田葉月先生から2月11日の学術シンポジウム のお誘いを受けたので紹介。人権団体衡涕社として“福島人権宣言”と“子ども被災者支援法”周知の活動計画を立てつつ、運動とアカデミズムの連携を図れるよう尽力していく所存。
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(文責:代表 柴田)

「政府と東電は 次代を担うこどもの命を守れ!」

「政府と東電は 大震災と原発事故を 忘れるな!」


10月21日(日)東京・常盤橋公園にて、衡涕社による「反原発派からの被災者支援要求デモ」が行われました。


デモの参加人数は15名と小規模であり、少しばかり衡涕社の趣旨と離れたコールがあったものの、デモは妨害も無く貫徹することができました。

また、デモの最中にメンバーが、歩道にて配付した「福島人権宣言」も受け取ってくださる方々も多数おり、衡涕社が目指す「反原発派からの被災者支援要求を、できるだけ多くの人々に知ってもらう」

いわゆる周知アクションも小さいながらも行うことができました。


デモ終了後の反省会では、デモンストレーションによる「周知活動」だけでなく、街宣活動も視野に入れた活動も考えていかなければならない、講演会なども開催してみてはどうだろうか・…


などなど、メンバー間で今後のアクションに関する新たなアイデアも提案されました。


衡涕社は今「岐路に立たされている」といっても過言ではありません。



今後、衡涕社が具体的にどのようなアクションを起こしていくのか、起こせるのか。


様々な壁にぶつかりながら、硬派に堅実に活動していくしかなさそうです。



最後に、デモ参加者の皆さん並びに、このブログを観覧して下さった皆様に感謝の意を示したいです。

本当にどうもありがとうございました。

今後とも、衡涕社を何卒宜しくお願い申し上げます。

以上、駄文乱筆失礼致しました。


(軍団長:岩淵進)


※デモの動画は後ほどアップロードしますので、しばしの間お待ちください。







御無沙汰しております。衡涕社軍団長の岩淵です。

先日「脱原発スモールアクション」のサイトに、衡涕社(こうていしゃ)のデモ情報が掲載されました。


↓↓

脱原発スモールアクション

http://small-action.com/?page_id=664


ツイッター small_action

https://twitter.com/small_action



震災も、原発事故も、人々の記憶の中から風化させてはなりません。

小さいながらも、私達ができることは何か。

皆さんと一緒に考えてアクションを起こしてゆきたいと思っています。


21日が迫ってきたので、再度告知します。

「反原発派からの被災者支援要求デモVol.2」

◆日時:10月21日(日)
◆場所:東京・常盤橋公園

(地下鉄半蔵門線三越前駅から徒歩2分、大手町駅から徒歩4分、銀座線三越前駅から徒歩5分、JR東京駅から徒歩6分 )
(周辺地図)
http://www.mapion.co.jp/m/35.6827061_139.77336_8/v=m5:%E5%B8%B8%E7%9B%A4%E6%A9%8B%E5%85%AC%E5%9C%92/

◆集合:16時15分

◆デモ隊出発:16時30分

◆デモコース:常盤橋公園~日比谷公園中幸門(東電本社前通過します)

◆主催:人権団体 衡涕社(こうていしゃ)

(文章:衡涕社軍團長 岩淵進)



10月14日(日)両国
街を押しつぶしそうなくらいの曇天の両国。
今回は両国モンゴルレストラン「ウランバートル」にて、衡涕社による21日の反原発デモの会議と、親睦会が開催された。

会議・親睦会の進行に関しては、衡涕社軍団長の私が務める次第となった。
「会議のための会議はしない」という自分なりの方針をとり、レジュメも21日の内容に絞り、会議はシンプルに済ますことに。
一通り、21日デモの決定事項をおさらいした後に懇親会を開く。
メニューの選択は、ウランバートル常連である代表にお任せすることに。
主要メンバー同士の自己紹介をした後に、モンゴル料理が宴席に置かれる。


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ウランバートルで出される羊肉は、臭みが殆どない。
臭みが無い羊肉は新鮮な証拠と言われている。
また臭みがないうえに、肉質が蕩けるように柔らかい。
ウランバートルは、もっと日本人に認知されるべき店だと感じた。

午後6時半頃には、店内は客で満杯に。
これだけ美味なモンゴル料理を振る舞う店であれば、満席になるのは当然であろう。
今回の会議・親睦会で、メンバー全員が絶品のモンゴル料理に舌鼓を打ち、お互いの親交を深めることとなった。

今後も活動の合間に、衡涕社ならではの硬派な会議・親睦会を開催し活動基盤を強めていきたい。
(文章 衡涕社軍團長・岩淵進)

■モンゴルレストラン「ウランバートル」
http://www.mongol-ryogoku.com/#about
交通アクセス;
東京都墨田区両国3-22-11

総武線両国駅東口を出て、横綱横丁をまっすぐ進む。
横綱横丁を抜け出た後に、右に曲がれば到着。(徒歩三分)
店員さんは皆気さくで、料理は絶品です。
皆様も、是非!


「反原発派からの被災者支援要求デモ」第2回目デモが決定しました。


第1回目デモ同様、特定の団体旗や鳴り物無しの「シンプル」かつ「ストロングスタイル」に重きを置いたデモにする方針です。

皆様、奮ってご参加ください。

以下、告知です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


反原発派からの被災者支援要求デモVol.,2


◆日時:10月21日(日)


◆場所:東京・常盤橋公園

地下鉄半蔵門線三越前駅から徒歩2分、大手町駅から徒歩4分、銀座線三越前駅から徒歩5分、JR東京駅から徒歩6分 )

周辺地図)

http://www.mapion.co.jp/m/35.6827061_139.77336_8/v=m5:%E5%B8%B8%E7%9B%A4%E6%A9%8B%E5%85%AC%E5%9C%92/


◆集合:16時15分


◆デモ隊出発:16時30分


◆デモコース:常盤橋公園~日比谷公園中幸門(東電本社前通過します)


◆主催:人権団体 衡涕社


(文章:軍団長 岩淵進)





この文章は、私達反原発派にとっての共通認識に近いものだろうと勝手に考えている。

“国策の欠陥事故”原発事故によって実際に生活を破壊され、故郷に留まるにも避難するにも経済的・精神的犠牲を強いられている原子力被災者の方々を支えるような“被災者支援”は、反原発運動にとって重要な意味を持つ人道主義的なアプローチである。

仮借無き不条理に喘いでいる人がいれば、不条理に抗する打開策を共に考えるのが、人間の普遍性というものではないか。
損害賠償と具体的経済支援を前提として、

『福島人権宣言』が打ち出している権利が社会にとって自明の如く認められない限り、技術的問題以前に「日本には真の事故収束は有り得ない」と言っても良いだろう。

そして同時に、一度視点を変えて“科学”の目から考察した場合、原発事故の本質とは、元々自然界に存在しなかった非意図的生成化学物質の大流出事故であり、また、核種毎に顕著な物理的性質、瓦礫焼却のプロセスによって物質に沈着した物質の再拡散の可能性が指摘されている深刻な“複合型ストック公害”であるという事だ。

「たった一つの水溜まりの汚染から、地球規模の環境汚染は始まっていく」
化学物質の性質は、決して科学者の想定を裏切るものではない。

流出した化学物質の対処について、専門文献を紐解き、誠実に知見を結集させていくのが、人間の普遍性ではないか。
私は本来門外漢である故に、リスク評価について思い切った断定をする事は出来ないが、起こり得る現象については「可能性」と留意した上で注意を喚起していくつもりである。

人道主義と科学主義の見地から“普遍性”を以て断罪される原子力政策を、個々人の趣味嗜好・信仰に過ぎない楽観論によって肯定する事は、何人たりとも叶わない筈だ。

(代表 柴田浩司)