さて

車体編に続いてエンジン編です。

 



エンジンのどこどこを変えて何馬力とか

 

そんな考察は、エンジン屋のプロにお任せします。

 

私は、まだライダーなので、

 

ライダーがどうやってエンジンの特徴を感じていたのか

 

そこを記載します。

 

ちなみにダイナモは数回しか乗せたことがありません。

 



今のレースにおけるエンジンセットのセオリーは、

 

ダイナモでしっかりと燃調をとって

 

実走で確認して、微調整を行う

 

これがセオリーです。

 

みなさんは、ちゃんとセオリー通りにやりましょう(笑)

 



 

さて、私のエンジン考察ですが

 

 

前提として、私は鈴鹿のフルコースセクションしか、

 

 

 

このバイクで走行していませんので、すべての表現はフルコースでの印象です。

 

 

 

エンジンの特徴ですが

 

 

 

パワーがありません(笑)

 

 

 

初めに乗ったときは

 

 

 

 

裏のストレートの登りで失速したことが強烈に印象に残っています。

 



 

 

あの坂の勾配をあんなに感じるとは、、、

 

 

140kg(レース仕様で)の車体に後軸約25馬力のエンジン

 

 

車体がエンジンに勝っている。

 



 

 

すなわち、

 

 

いかに「加速する力にこの馬力を使っていくか」

 

 

 

少ないパワーをなるべく前に進む力に使用していく

 

 

 

そんな感じです。

 

 

この「半端ないロアパワー」は、

 

 

 

グリップを緩めると「全開になる」スロットルが欲しくなるような

 

 

 

いたるところで全開です(笑)

 

 

 

単気筒のCBR250Rに乗ったことがないため、

 

 

 

何と比較してというわけではありせんが、

 

 

 

トルクはあるが、約10000までで、それ以上回しても

 

 

 

全く加速しない

 

 

 

9000回転ぐらいのおいしいところでつながるようにしたいが

 

 

 

ミッションの設定が悪く

 

 

 

4速から5速が離れすぎており、

 

 

 

ちょうどダンロップの登りの途中でのシフトアップ

 

 

 

ムサシシケインを立ち上がってスプーンへのアプローチ

 

 

 

ちょうど4速から5速のところでパワーバンドを外してしまい

 

 

 

ロガーで確認すると、

 

 

 

なんと!失速(笑)

(シフトアップ後に速度がほんとに下がる)

 



 

 

これは本当にしびれました

 

 

 

これまで、ラインどりが悪くスピードが乗らないとかはありましたが、

 

 

 

バイクをほぼ立てているに失速する経験は初めてで

 

 

 

ロガーを見て笑いが止まりませんでした。

 

 

 

このため、エンジンの回転数をしっかりと確認しながら走行する必要があるため

 

 

 

ノーマルの見にくいタコメーター(後ろから陽が当たると見にくくなります)

 

 

 

 

にアマゾンのデジタル表示のタコメーターを追加して

 

 

 

繊細なシフトアップ(ギヤの選択でシフトアップするポイントを変える)

 

 

 

を行うようになりました。

 

 

 

 

いかに失速しない

 

 

 

 

これはミニバイク的な走り方だなと考えるようになりました。

 

 

 

しかし、

 

 

 

ミッションはさすがカワサキ

 

 

 

ギヤが抜けたりすることなく

 

 

 

ミッションタッチは、長時間乗っても変わらない丈夫なミッションです。

 

 

皆さんの一番気になる

 

 

 

最高速の話ですが

 

 

 

これについては、レースでのスリップの効果や向かい風、追い風の影響が大きく

 

 

 

エンジン単体の性能はわかりません

 

 

 

私のロガーでの最高速は180kmが確認されており(メーターで190kmを超えていました)

 



 

 

その時は、東コースの決勝中に記録しており

 

 

 

その時の気温、ファイナル(かなりロングですよ!)、燃調が、

 

 

 

完璧に合っていたのではないかと思います(当然、B-SQUAREのエンジンチューンはありますよ!!)

 

 

 

しかし、タイムアップに必要なポイントは

 

 

 

例えば、2コーナーを立ち上がって、S字の一つ目の進入までの加速

とかになるので、

 

(SLはここが加速しない、4速で11000まで引っ張ります。)

 



 

 

ここをミッションで解決できれば、と思います。

 

 

 

最後に

 

 

 

最大の特徴は

 

 

 

夏場は全く走りません。

 

 

 

気温や湿度の影響は、

 

 

 

二気筒以上に敏感で

 

 

 

夏場は、まったく走らなくなります。

 

 

 

一方、

 

 

 

冬場の低気温と低湿度では

 

 

 

もう少し走るのではと思うところで

 

 

 

インジェクターの限界

(興味のある方がいれば、マップを公開します。いないか(笑))

 

 

 

がきます。

 

 

 

いろいろネガなことばかり記載しましたが、

 

 

 

このバイクでハイサイドは全く起きる気がしないので

 



 

 

ライダーを安全に育てるのは

 

 

 

 

もってこいの優秀なエンジンのバイクだと考えます。

 

 

 

※もし、なにかの間違いで(笑)SLでレースする方がいれば、燃調マップを公開します。コメント欄にお願いします。