ただいま大分へ向かっております。

J2の試合の実況を担当いたします。

 

私にとって初めてのJリーグ実況となりました。

 

4月15日 土曜日

午後2時キックオフ予定

明治安田生命J2リーグ第8節

大分トリニータツエーゲン金沢

DAZN(ダゾーン)にて生放送

解説:増田忠俊さん

リポーター:足達亮子さん

 

 

熊本・大分地震から1年を迎える中での一戦です。

私にとって特別なこの週末です。

 

※以下、長文です。

 

去年の4月14日、

私は熊本の実家にいました。

 

夕食を終え両親と団らんの時間を過ごしていた

午後9時30分頃、

これまでに経験したことのない

大きな揺れを感じました。

 

6年前の3月11日、

まだ東京で大学に通っていた頃に

東日本大震災の揺れを体感して以降、

 

しばらく聞くことはないと思っていた

携帯電話の緊急地震速報のアラームも鳴りました。

あのアラームは何度聞いても慣れません。

 

熊本で震度7。

熊本で。

 

断層があるということは知っていましたが、

熊本で震度7などあり得ないと思っていました。

 

これほど大きな地震だったので、

余震には注意しないといけないね、と

両親と話し、

その日は眠りにつきました。

 

翌日、

土日は両親も仕事が休みなので、

一緒に棚の中の食器の崩れなどを元に戻そうと話し、

その日も眠りにつこうとした時でした。

 

日付が変わって4月16日の未明、

ゴゴゴという地鳴りのような音のあと、

余震にしては大きすぎる、

14日の揺れ以上の激しい揺れが来ました。


 

両親とともに3人身を寄せ、

2時間ほどの停電をしのぎました。

ただその間も何度も何度も余震があり、

何時間にも感じられました。

 

あの地震で「前震」ということばが

広く知られるようになったのではないでしょうか。

 

私の家は幸い被害はほとんどありませんでしたが、

1週間ほどの断水と1ヶ月ほどのガス不通という状況でした。

 

その一方で、

いまだ仮設住宅で暮らしている方々も多くいらっしゃいます。

 

熊本の方々と同じく、

代表的な観光地のひとつ

湯布院をはじめとする大分の方々も

被害を受けたと聞いています。

 

あの地震から1年。

 

選手達がスポーツを通じて

元気を与えようとしているのと同じように、

 

私も微力ではありますが、

実況という仕事を通じて、

皆様にスポーツの楽しさを伝えていけたらと思います。

 

 

頑張ろう熊本、大分、九州。

地震に負けないぞ熊本、大分、九州。