出逢いと別れの繰り返し

そんなものが人生というならば

叫んで逃げたくなるよ

 

私の大好きな曲の一節だ 

春は出逢いと別れの季節

この極端な感じがどうも苦手だ 

 

今日は別れに焦点を当て

職場の後輩で大変お世話になった 

スケさんの話をして 

今年度を締めくくることにする

 

 

スケさんとの出逢いは2年前 

私の配属先が変わり新天地に赴いたときだ

その地域の地理に不案内な私のために 

スケさんは案内役を買って出てくれた

 

お互いの素性もハッキリしないまま始まった

車での道案内

その地域の細かな道まで把握している

スケさんに私は深く尊敬の念を抱いた

 

スゴイね 

観光客を人力車で案内する車夫になれるね 

などと冗談を言ったら

こんなド田舎で需要がありますかね? 

と即座に返すスケさん

コミュニケーション能力がずば抜けて高い

この男できる と感じ取ったのをよく覚えている

 

あれから2年 

私は職場でおやじギャグを言い続けた

なぜなら スケさんがいれば

私の滑って大けがしそうなギャグも拾い上げてくれるとわかっているからだ

私があっちこっちに滑りそうなギャグを振りまいても必ず拾ってくる

本当に危ないギャグも回転レシーブで拾いあげてくる

私はいつしかスケさんのことを東洋の魔女と

呼んでいた

スケさんの表情をみるとまんざらでもない

「ブルマもけっこう好きです」なんてかぶせてくる

スケさん2年間大変お世話になりました

今度エンジ色のブルマ買ってやるからな

楽しみにしてろ

 

今頃「バッチ来い」なんて言ってそうだ

 

虎太郎