2021年12月に書いた2022年 Sealy(シーリー)最新の中途半端情報には、エメラルドⅢだけが「CROWN JEWEL(クラウンジュエル)」の「Sealy ReSTコイル」の先っちょにあるヒゲ状コイルを活かしていますと書きました。
そして2022年 Sealy(シーリー)秋の最新情報に従来のコイル以上に荷重反応性を高めた『Rest Supportコイル(レストサポートコイル)』を搭載した新製品が2023年に発売されると書きました。
この新モデルのコイルと従来コイルの名前がよく似ていますので比べてみましょう。
これが今までのGahniteⅢのカタログ。
こちらが2023.1月のカタログGahniteⅣです。
・Sealy ReSTコイル 線径2.0mm 7.5巻
・Rest Supportコイル 線径2.1mm 7.5巻
カタログからはこのようにRest Supportコイルの線径が0.1mm太くなっているだけが違いです。
難しいこと抜きにして線径2.0→2.1mmになると10%強度がアップすると思っていいので、10cm沈む柔らかさだったマットレスが9cmしか沈まないすこし固めのバネになるということなのでしょう。
他のCrown Jewelも比較してみます。
こちらが2022年までのカタログ。
こちらは2023年のカタログ。
簡単に言えば、ほとんど変わっていないと言うこと。
車で言えばコイルがちょっと丈夫になったマイナーチェンジレベルだと思います。
1度は寝てみたい「CROWN JEWEL」ですが「・・・・Ⅲ」シリーズになったときからややハード系に移行したんですが「・・・・Ⅳ」シリーズになってもその傾向は全く変わらず、ソフト→ハードが交互に繰り返されてきた歴史に終止符が打たれました。
実際にまずGahniteⅣへ腰を下ろしてみましたら、表面は確かにソフトですがすぐにお尻にコイルが当たる感じが分かります。
GahnitⅡのころはコイルも違っていたんですが、詰め物とコイルに連続的なソフト感があってお尻にコイルを感じさせなかったんです。
それは見事に裏切られ日本人好みのソフトさに特化され、本当にマットレス全体がソフト感を持つぺんパパ好みのマットレスではなくなりました
それは横になって寝てみても同じ感じで、表面はソフトですが腰と肩にはコイルが支えている感じがものの見事に分かります。
ん~、昔のとってもソフトなSealyはどこへ行ってしまったのでしょう?
そこでもう一段グレードが高いMASTERPIECEに寝てみました。
Masterpiece Premium EPTという最もソフトだというマットレスをいきなり指名して腰掛けてみますと・・・。
お尻が沈み込む量は多くなりますが、やはりコイルがコツンとくる感じが分かってしまいます。
横になると寝返りだけがし辛くなる感じでこのマットレスをお勧めする理由がありません。
じゃ、何のためにモデルチェンジしたのか?
そりゃ、このご時世値上げを正当化するためと思ってもいいでしょう。
例によって苦労して書き上げたマットレスの価格見比べ表です
GahniteⅢ、GahniteⅣ比較では5%位価格が上がっています。5%位なら今の世の中では値上げ幅としておとなしい方かもしれません。
厚さは20mm薄くなっています。これで値上げ幅を抑えたのかは分かりません。
参考に一番下段に書いたのがSimmonsのソフト系最右翼のマットレスの値段。
Simmons得意のポケットコイルで線径1.7mm長さ8.25インチのタイプです。
実は青山のSealyショールームから銀座のSimmonsショールームまでは銀座線で行けるので、お尻の感覚を忘れないうちにSimmonsショールームへ行ってCustom Roiyal New Fitに腰掛けるところから同じようにはじめて見たら「あっ、これはSealyさんソフトさで完全に負けている」と思いました。
このポケットコイルはSimmonsで唯一底付感がないコイルです。
線径1.7mm長さ8.25インチのポケットコイルを使ったマットレスなら詰め物さえ誤らなければ、現状でかなりソフト感で満足出来るマットレスなんです。
ただSimmonsの新品は、よく詰め物で問題が起きるので難しいんですがね。
これ以上のソフトさを求めるならばUSからの輸入物か、東京インテリアのSealy BED「サニーヴェール プレミアムⅢ」しかありません。
こちらが「サニーヴェール プレミアムⅢ」というベッドでマットレス単体のワイドダブルで285,000円です。
本当にソフト系のマットレス選びは難しいですね。