名古屋駅で待つこと30分。
どんな人が来るのかと身構えて待っていた。
ゴツいのが現れて、ボコボコにされるかもしれない。
身ぐるみ剥がされるのか。
そんなことも考えていた。
そして・・・、彼は現れた。
ポルシェに乗って。
細身の、メガネをかけた男。
ニコやかに笑っている。
非常に物静かな感じ。
「これに乗って会場まで行きますから」
会場・・・?
「わたしの師匠に会ってもらいますから」
師匠・・・?
なにかがおかしい。
いったいどこへ行くというのだ?
名古屋は相手のフィールド。
幽遊白書でいうと相手の領域(テリトリー)。
こちらは手も足も出ない。
されるがママ。
まな板の上の鯉。
ついた場所は公民館のような建物。
かなりの人が集まっている。
いったいどうなるのか・・・。
これから過酷な戦いが始まろうとしていた。