清末の画家、居廉・居巣の邸宅。その絵画は、花鳥魚虫を題材としたものが多く、

後の嶺南画派に影響を与えた。

十香園は、ジャスミンや白蘭など10種類の植物の香りを楽しめる庭園からその名

がついた。また、その庭園様式は東莞にある広東四大庭園のひとつ可園を模して

いると言われる。

1856年に造られたこの庭園は、同時期に起こった太平天国の乱など関係ないよう

に平静の美しさを漂わせている。