「こわれてるのかと思った。俺聴けないわ」
1997年、27歳のとき、一緒に住んでいた当時の恋人が買ってきたCDを私にくれた。

ギターウルフ『狼惑星』。

聴いてみたらノイズがすごくて…最高。
ド真ん中。
しばらくして私と恋人の共通の友だちが渋谷クラブクアトロでのギターウルフのライブに誘ってくれた。
楽しかった。
有明でのフジロック、第1回エゾロック(ライジングサン)も楽しかった。
でも、まだファンではなかった。

恋人とお別れして泣き暮らして半年くらい経った2000年5月、新宿にあったリキッドルームにギターウルフを観にいった。

衝撃だった。
ベースウルフから目が離せなかった。
かっこいいいいいい!!!!
メロメロ!






生きててよかった!
ここから私の新しい人生が始まった。

ギターウルフのライブに行きまくるようになった。
いつもBILLYさん側のいちばん前でBILLYさんにメロメロだった。

大阪遠征の翌日、ひとりでUSJに行った。
バック・トゥ・ザ・フューチャーのアトラクションに並んでいたら、私よりずーっと前にBILLYさんが!

「あれ~? ひとり?」
私に気づいて声をかけてくれた!
あまり打ち上げに出ないBILLYさんとはまともに話したことがなかったのに…
私のことを知っていてくれた!

(T○T)

「おひとりの方~」「は~い」
ひとりだった私は列を越えて1名空きがあるグループに便乗させてもらえたのだけれど…
次のギターウルフのライブのとき、私に気づいたBILLYさんが
「あ~! ユニバーサルスタジオジャパン! 俺を抜かして行ったでしょ~。一生忘れないよ~」

以来、名前は覚えてくれなくて「ユニバーサルスタジオ」「USJ」と呼ばれた。

一生忘れないでいてくれてありがとう。


観にいくことは少なくなってしまったけれども、ギターウルフはきっとずーっと大切。

〔2006年12月8日のmixiの日記を修正・加筆して転載〕

*ベースを弾くBILLYさんの写真2枚は長野のカメラマンの方が撮影したものをいただいて、さらにそれをスマートフォンで撮りました