厚生労働省の推計値によると、4年後の2025年には65歳以上の
 高齢者のうち5人に1人が認知症に罹患するという(全国で700万人以上)。

 これに軽度認知障害(認知症の前段階=予備軍)を加えると、
 1300万を超える人たちが認知症とその予備軍になりそうである。

 生きることの質を高め、豊かな老いを生きようとする時期に、
 脳が思うように機能してくれなければそれも望めそうもない。

 そこで効果的なのが『四神聡』のツボ刺激。
  
 『百会』『脳空』『通天』『神庭』『天柱』『合谷』などを加えると
 より効果的な治療となる。

    『四神聡』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo374.htm 
    『百会』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo81.htm
    『脳空』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo341.htm
    『通天』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo298.htm
    『神庭』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo218.htm
    『天柱』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo82.htm
    『合谷』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo06.htm
 


 日毎に朝夕の寒さが増し、部屋に暖がないと過せない季節となった。

 以前わが国の暖房法は、身体の一部を暖めて寒さをしのぐ、コタツ、火鉢、
 いろり、行火(あんか)、湯たんぽなどを用いる“暖身(採暖)”が主で、
 室温はさほど上昇しませんでした。

 そして、どの家でも建付けが悪く、戸や障子などの隙間から冷たい空気が
 入ったり、また貴重な薪や炭を無駄にしない節約生活のためにも部屋を
 暖めて一定の温度に保つことはできなかった。

 それが、気密性のあるアルミサッシが普及し、生活水準も向上して、
 部屋全体を暖房することが一般化した。

 その結果、暖房をするようになった影響で、皮膚に備わっている機能が衰え、
 いろんな病気を招くようにもなった。

 皮膚には、“体温調節機能”という大切な働きがあり、寒さを感知すれば、
 血管が収縮して血液の流れを遅くし、毛穴が閉じ、皮膚から熱が逃げるのを
 防ぐようになっている。

 ところが、暖房のある快適な生活を続けていると、皮膚感覚が鈍り、
 寒さに敏感に対応できなくなってしまうが、寒さの中にあって身体の一部分を
 暖める暖身は、その自動冷暖房装置はオンの状態になっているため
 風邪を引くこともなくなる。

 

             人のために灯をともせば、
             自分の前も明るくなる。


                      -- 日蓮上人 --
 


 

  脳血管障害(脳梗塞や脳出血)、頭部外傷、脳腫瘍などによって運動線維の
 経路に損傷を受けたときに生じる片麻痺(へんまひ)で、片側の随意運動が
 できなくなる状態である。
 
 病側上肢の挙上(手を挙げる)、屈伸ができなくなり、物を掴めない。

 下肢では、硬直または無力(動かない)となり、感覚鈍麻や痺れなどが伴う。

 ツボとして『曲池』『合谷』『間使』『懸鍾』『足三里』『陽陵泉』
 『風池』『百会』などへの刺激が効を奏す。

    『曲池』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo39.htm
    『合谷』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo06.htm
    『間使』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo239.htm    
    『懸鍾』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo175.htm
    『足三里』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo10.htm
    『陽陵泉』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo41.htm 
    『風池』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo60.htm
    『百会』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo81.htm
 

 


 糞・尿などの汚いものに対して、我々はつい目を逸らし勝ちになるが、
 汚いものの中に、健康のための大切な情報が隠されていることが多い。
  
 “尸(しかばねへん)”に“水”で「尿」、“尸”に“米”で「屎=くそ」、
  “米”が“異”なって「糞=ふん・くそ」となり、排泄物である大小便は
 水や米の亡骸(なきがら)なのである。 

 しかし、米を食べなくなった現代人の大便は、糞でも屎でもなくなりつつ
 あり、「うんち・うんこ」となっている。

 宮沢賢治の詩『雨ニモマケズ』には、


   雨ニモマケズ 風ニモマケズ
     1日ニ玄米4合ト 味噌ト 少シノ野菜ヲタベ....
        
 と詠んでいるが、 昭和の初期までは、穀物(米)中心の一汁一菜の
 食事を摂り、而(しこう)して、糞や屎の排泄物を出していた頃は、
 病気もせず元気に暮らしていた。

 元気の「気」は、もともとは“气”に“米”で「氣」と書いていた。

 米から氣(生命力=エネルギー)が生まれ、根性や我慢、努力といった
 精神作用にまで影響していたのだが、食生活の急激な変化(欧米食)により、
 肉、麦などの粉食中心となり、米や粟、黍、稗といった昔ながらの粒食文化の
 影が薄れた結果、生活習慣病が増え、難病奇病が多発し、こころの病も多く
 なっている。

 人間の歯の形を見ても、平らな歯、臼のような歯が多く、肉食動物のような
 尖った歯は少なく、穀類を噛み砕くのに適していることを示しているが、
 昭和の初期と比較して、半分ほど(年間1人60数キロ)のお米しか
 食べておらず、主食副食の区別もなくなってしまった。

 「うんち・うんこ」ではなく、「糞・屎」を排泄したいものだ。

 


      苦しみに出会ったら、まず感謝するがよい。

      それから、その苦しみが何のために役立つかをたずね給え。



                       -- ヒルティ --


 

 最近、裸眼視力が低下し、眼精疲労で悩む人が多くなっている。

 その原因として、テレビゲーム、パソコン、携帯電話などの普及によって、
 近くのものを長時間凝視するため、眼筋調整機能の低下が考えられている。

 興味深い実験だが、“広い空間”で育てたヒヨコの眼には異常がないのに、
 “狭い空間”で育てたヒヨコは、眼軸の長さが伸びて近視なることが証明
 された。

 眼軸が伸びることで、水晶体の周囲の「毛様体筋」がそれほど緊張せずに
 近くのものが見えるため、疲れない眼と進化するようであるが、これでは
 遠くのものが見え難くなってしまう。

 健康なよい眼とは、眼筋調節機能を高め、近くも遠くも即座にピントを
 合わせることのできる眼のことです。

 そのためには、外の景色を眺めたりして、眼筋を動かすことが大切で、
 さらにツボ用法を行って、眼の周りの気血の流れを整えることでよい結果が
 得られることが多い。

 ツボとして『曲鬢』『和りょう』『目窓』『承泣』『睛明』『瞳子りょう』
 『風池』『耳の眼点』などへの刺激が効果を発揮します。

    『曲鬢』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo333.htm
    『和りょう』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo297.htm
    『目窓』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo109.htm
    『承泣』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo257.htm
    『睛明』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo106.htm
    『瞳子りょう』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo236.htm
    『風池』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo60.htm
    『耳の眼点』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo365.htm
 

 

 「過労死とは、過度な労働負担が誘因となって、高血圧や動脈硬化などの
 基礎疾患が悪化し、脳血管疾患や虚血性心疾患、急性心不全などを発症し、
 永久的労働不能または死に至った状態をいう」と厚生労働省のマニュアルに
 載っている。

 その“過度な労働負担”とは、長時間残業や休日なしの勤務を強いられる
 ために起こる肉体的・精神的な疲れのことだが、注目しなくてはいけない
 “疲労”を忘れている。

 それが、“内臓疲労”だ。     

 いくら過度の労働を強いられても、内臓疲労が少なければ
 「死」に至ることは滅多に起こらない。

 105歳で亡くなくなた聖路加病院名誉院長だった故・日野原重明医師は、
 睡眠時間5時間ほどで毎日積極的に仕事を続けていたが、
 過労死しないのには訳があった。

 日野原医師は、朝も昼も食事は摂らず、ちゃんと食べるのは夕食だけで、
 一日の摂取カロリーは1300キロカロリーだけだったそうだ。

 その結果、内臓疲労が溜まらず、肉体的・精神的疲労も速やかに解消し、
 睡眠時間も短く、充実した一日を過ごすことができた。

 しかし、過労死するような人は、食べ物がエネルギーになると信じ、
 必要以上に食べ物を口に運び過ぎ、内臓が休む暇もない。

 少食にして内臓を休め、内臓疲労が溜まらないようにすると、
 睡眠は4時間ほどするだけて十分となるが、過食飽食していると
 睡眠時間も長くなり、朝になっても疲労が残り、爽やかに目覚めることは
 できない。

 「身体は鍛え、内臓は休めてあげる」ことが 健康の秘訣でもある。 


           やさしい励ましは、人に自信を与え、
           成長を促す。

           冷たい批判は人を駄目にする。


                    -- レオ・バスカリア --


 

 脳卒中とは、脳の血管が破れたり、詰まったりして、脳へ酸素や栄養が
 行き届かなくなり、脳の働きが障害される病気(脳血管障害)である。

 その結果、最悪の場合死に至ったり、そうでなくても半身不随、言語障害、
 片目の視力喪失など様々な後遺症を起こすことがある。

 脳卒中の発症には、高血圧が深く関係しているが、急に血圧を下げ過ぎると
 脳に悪影響を及ぼすこともあるので、医師の指導の下でコントロールする
 ことが大切だが、ツボ用法を行って、気血の流れを整えることでよい結果が
 得られることが多い。

 まずは、『血圧点』『降圧溝』へのツボ刺激、そして『百会』『天柱』
 『風池』『曲池』『足の三里』などを加える。

    『血圧点』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo367.htm
    『降圧溝』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo372.htm
    『百会』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo81.htm
    『天柱』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo82.htm
    『風池』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo60.htm
    『曲池』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo39.htm
    『足三里』→ https://kousei89.web.fc2.com/tubo10.htm