世界で一番貧しい大統領のスピーチ | 小夏のなまけもの日記

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宝塚と落語とさださんと食べることとかわいいものが大好きな主婦の日常をお知らせします♪

先日、お兄ちゃんが図書館から借りてきた本たち

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またまたナイスチョイスです。

(予約していた本が多いです)

 

その中でも感動したのがこちら

2012年、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議での南米のウルグアイの世界で一番貧しい大統領とされるムヒカ大統領の演説を絵本にしたものです。

 

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…もっと豊かになって、ほしいものがどんどん手に入る、ゆうふくなしゃかいをのぞんでいるのではないでしょうか。

 

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…70億や80億の全人類が、いままでぜいたくの限りをつくしてきた西洋社会と同じように、ものを買ったりむだづかいしたりできると思いますか。

そんな原料が、いまのこの世界にあると思いますか。…

 

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…人より豊かになるために、情けようしゃのない競争をくりひろげる世界にいながら、「心をひとつに、みんないっしょに」などという話しができるのしょうか。

だれもが持っているはずの、家族や友人や他人を思いやる気持ちは、どこにいってしまったのでしょうか。…

…人間は、いまや自分たちが生きるためにつくったしくみをうまく使いこなすことができず、むしろそのしくみによって危機におちいったのです。

 

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人の命についてはどうでしょうか。

すなおに考えてみましょう。わたしたちは発展するためにこの世に生まれてきたのではありません。

この惑星に幸せになろうと思って生まれてきたのです。

人生は短く、あっという間です。

そして、命よりも大事なものはありません。命は基本的なものです。

しかし、必要以上にものを手に入れようと働きづめに働いたために、早々に命がつきてしまったら…?

 

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…しかし世界をおそっているのは、じつは欲深さの妖怪なのです。

この欲深さを満足させるためには、もちの悪いものをつくらなければなりません。

たくさん売らなくてはならないからです。

 

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…働いて、ものを買い、使い捨てする、そんな文明でなければいけないからです。

このような悪循環の中にわたしたちはいるのです。

…いままでとはちがった文化をつくるために、たたかい始める必要があるのです。

 

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…古代の賢人エビクロスやセネカ、そしてアイマラ民族は、つぎのように言いました。

「貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、かぎりなく多くを必要とし、もっともっととほしがることである」

このことばは、人間にとって何が大切かを教えています。

 

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…しかし、知らなくてはなりません。

水不足や環境の悪化が、いまある危機の原因ではないのです。

ほんとうの原因は、わたしたちがめざしてきた幸せの中身にあるのです。

見直さなくてはならないのは、わたしたち自身の生き方なのです。

 

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…なぜなら、買った品物のローンをはらわないといけないからです。

買ったバイクや買った車のローンを、はらってはらって、気がつけばわたしのようなリウマチ持ちの老人になり、人生が終わっていくのです。

そしてひとりがこんな問いかけをするでしょう。

「これが人生のたどり着いた先なのか」と。

 

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…社会が発展することが、幸福をそこなうものであってはなりません。

発展とは、人間の幸せの味方ではなくてはならないのです。…

 

あ~長文になってしまいました。

書いているとどれも外せない気持ちになってしまって…

実際にこの本を手に取って読んでもらいたいです。

 

そして、このページで終わります。

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なぜなら、幸せこそがもっとも大切な宝だからです。

人間が幸福であってこそ、よりよい生活ができるのです。

わたしたちがよりよい生活をするためにたたかうとき、これをおぼえておかなくてはなりません。

これで私の話は終わりです。ありがとうございました。

 

「足りるを知る」…今年の目標にしましょう。

お兄ちゃんにも響いたかな?