「茶懐石料理の基本|一番だし・二番だしの正しい取り方と使い分け」
茶懐石料理に欠かせないのが「だし汁」です。お椀や煮物、和え物に至るまで、だしが味の決め手になります。茶懐石の世界では、特に「一番だし」と「二番だし」を使い分けることが基本です。一番だしは、お椀物などお客様の口に最初にふれる料理に用いる、澄んだ香りと上品な旨味が特徴。二番だしは、煮物や炊き合わせなどに用いて、旨味を引き出します。「昆布」と「鰹節」という、とてもシンプルな材料から生まれるのに、取り方ひとつで味わいが大きく変わるのがだしの面白さです。今回は、写真と一緒に 一番だし・二番だしの基本の取り方 をご紹介いたします。初心者の方でもご家庭で実践できる内容になっていますので、ぜひお試しください。いかがでしたでしょうか。一番だしと二番だしは、茶懐石料理の基本でありながら、毎日の食卓にも活かせる万能のだしです。昆布の旨味と鰹節の香りが合わさることで、料理全体に奥行きと品格が生まれます。ワンポイントアドバイス 昆布は水からゆっくり温度を上げるのがコツ。 沸騰直前に取り出すことで雑味を防ぎます。 鰹節は「入れたらすぐ火を止める」のが鉄則。 煮立てないことで澄んだ黄金色のだしになります。 二番だしは「もったいないから取る」のではなく、 煮物に合う力強い旨味を引き出すもの。 使い分けが美味しさの秘訣です。ご家庭でも丁寧にだしを取るひと手間で、普段の料理がぐっと変わります。ぜひお椀や煮物で「一番だし」「二番だし」の違いを味わってみてください。