私立高校入試を終えた今、保護者の皆さまへ
1月22日、埼玉県・東京都の私立高校入試が行われました。当塾からも、多くの塾生がこの私立高校入試に挑みました。
まずは、生徒の皆さん、本当にお疲れさまでした。
そしてここまで見守ってこられた保護者の皆さまも、ひとまずはほっとされているのではないでしょうか。
初めての入試ということで、当日まで緊張されていたご家庭も多かったと思います。
一方で、入試を終えた今、
「まずは一つ、入試が終わったという安心」と
「この先、公立高校入試に向けて本当にこのままで大丈夫なのだろうか」
そんな二つの気持ちが入り混じっている方も少なくないのではないかと感じています。
今回の私立高校入試は、結果が出ること自体も大切ですが、それ以上に、この入試をどう受け止め、次にどうつなげていくかが非常に重要だと考えています。
本日は、私立高校入試を終えた今だからこそ、ぜひ保護者の皆さまと共有しておきたいことについて書いていきたいと思います。
意外と落ち着いていた子どもたち、その理由
今回の私立高校入試に向かう生徒たちの様子を見ていて、少し意外に感じたことがありました。
それは、「初めての入試」という言葉から想像するほど、緊張感が強くなかったという点です。
もちろん、まったく緊張していなかったわけではありません。
ただ、不安で押しつぶされそうという雰囲気ではなく、比較的落ち着いた表情で試験に向かう生徒が多かったように感じます。
その背景の一つとして考えられるのが、私立高校入試の特徴です。
私立高校入試は、事前の相談やこれまでの学習状況から、ある程度合否の見通しが立つケースが多くあります。
そのため、生徒自身も、そして保護者の皆さまも、
「何が起きるかわからない」という不安は、少し小さくなっていたのではないでしょうか。
実際、保護者の方からも
「まずは一つ、合格が見えて少し安心しました」
という声を耳にすることがあります。
こうした安心感の中で、最初の入試を終えられたこと自体は、決して悪いことではないと私は思っています。
「安心できる入試」だからこそ見落としやすいこと
ただ、ここで一つ、保護者の皆さまにぜひ知っておいていただきたいことがあります。
それは、私立高校入試が「比較的安心して受けられる入試」であるからこそ、見えにくくなってしまう部分がある、という点です。
私立高校入試は、事前にある程度の結果が想定できる入試です。
そのため、生徒の側にも
「大きく失敗することはないだろう」
「何とかなるはずだ」
という気持ちが生まれやすくなります。
これは決して悪いことではありませんが、同時に、入試への向き合い方が少し緩んでしまう可能性も含んでいます。
塾として私立高校入試で重視しているのは、合否の結果そのものよりも、その入試にどれだけ本気で向き合えたか、という点です。
結果が見えている入試だからこそ、
「ここは本番ではない」
「次が本当の勝負だ」
と、どこかで気持ちを切り替えてしまう生徒も少なくありません。
しかし、その小さな意識の差が、次の公立高校入試に向けた準備の質を、大きく左右することになると思います。
「全力で取り組めたかどうか」が先を分ける
では、私立高校入試で本当に大切なことは何なのでしょうか。
それは、結果がある程度分かっていたとしても、本番として全力で取り組めたかどうか、という点だと考えています。
時間配分を意識し、一問一問を丁寧に解く。
分からない問題が出てきても投げ出さず、最後まで考え抜く。
そうした姿勢で入試に向き合えたかどうかは、合否以上に大きな意味を持ちます。
この経験は、家庭学習や普段のテスト勉強だけでは、なかなか身につきません。
実際の入試という場で、緊張感のある中で問題に向き合い、
「これが本番だ」という意識で取り組んだ経験があるかどうかが、その後の伸びを大きく左右します。
私立高校入試を通して、
過去問の使い方、試験中の考え方、集中力の保ち方などを一度経験しておくことは、
この先に控える公立高校入試に必ず生きてきます。
だからこそ私は、私立高校入試を「通過点」としてではなく、
公立高校入試につながる大切な一歩として位置づけています。
私立入試後に、必ず生徒に聞く質問
私立高校入試が終わったあと、私は生徒たちに必ず投げかける質問があります。
それは、
「もし事前の相談がなくても、合格できたと思う?」
というものです。
この問いに対して、すぐに
「できたと思います」
と答えられる生徒もいます。
そうした生徒は、自分の力で合格ラインに届いているという実感を持っており、
公立高校入試に向けても、比較的安心して見ていくことができます。
一方で、
「うーん、どうだろう……」
「相談があったから大丈夫だった気がします」
と、言葉に迷う生徒もいます。
それ自体が悪いわけではありませんが、
そこにはまだ、力を伸ばす余地が残っているサインが隠れています。
私立高校入試は、合否を確認するための入試であると同時に、
「今の自分は、どこまで通用しているのか」を確かめる場でもあります。
この問いにどう答えられるかは、その後の公立高校入試への向き合い方を考えるうえで、
とても大切なヒントになるのです。
保護者の皆様に一番気にしてほしいポイント
ここで、保護者の皆さまに一つだけ、意識していただきたいポイントがあります。
それは、「私立高校入試で感じた安心感が、そのまま公立高校入試でも通用するとは限らない」という点です。
もし今回の私立高校入試を振り返ったときに、
「事前の相談があったから大丈夫だった」
「何となく合格できそうだと思っていた」
という気持ちが大きかったとしたら、そのままの状態で公立高校入試を迎えるのは、少し注意が必要かもしれません。
公立高校入試は、事前に結果が見える入試ではありません。
当日まで積み上げてきた力を、限られた時間の中で、すべて自分の判断で出し切る必要があります。
その意味で、私立高校入試以上に「本当の実力」が問われる入試だと言えます。
だからこそ、私立高校入試を終えた今の時点で、
「本当に自分の力で戦える状態にあるのか」
を一度立ち止まって考えておくことが、とても大切なのです。
私立入試は「安心材料」ではなく「現在地確認」
公立高校を目指す場合、私立高校入試は決してゴールではありません。
むしろ、「今の実力がどこまで通用しているのか」を確認するための、大切な通過点だと考えています。
今回の入試を通して、
・思ったより落ち着いて受けられた
・時間配分がうまくいった
・逆に、思うように解けなかった問題があった
など、それぞれに感じたことがあったはずです。
それら一つひとつが、これからの公立高校入試に向けた大切な材料になります。
入試が終わった直後は、どうしても「結果」に目が向きがちです。
しかし、本当に大切なのは、
「なぜその結果になったのか」
「同じ状況になったとき、次はどうするのか」
を整理することです。
私立高校入試を「終わった出来事」にしてしまうのか、
それとも「次につながる経験」にできるのか。
その分かれ道は、まさに今、このタイミングにあります。
ここからの関わり方が結果を変える
入試は一度きりですが、ここからの準備の仕方には、まだ大きな差が生まれます。
私立高校入試を終えた今だからこそ、
「このままで本当に大丈夫なのか」
「公立高校入試に向けて、どこを整えるべきなのか」
を、落ち着いて見直すことができます。
幸彩学習塾では、入試を「受けて終わり」にするのではなく、その経験を次にどう生かすかを、生徒一人ひとりと一緒に考えていきます。
今の学力や取り組み方を整理し、
公立高校入試に向けて、今やるべきことを明確にすることを大切にしています。
私立高校入試を終えて、
少しでも不安を感じている方、
「何をすればいいのか分からない」と感じている方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
今の位置を正しく知ることが、何よりの安心につながります。
そのお手伝いができれば幸いです。