今は月刊スピリッツはときどきしか買っていないので、ほぼ初めて読んだ、また初めてでなくても初めてに近い印象で読めた感じ。
大きく言って三つのストーリー。タレントに仕事の取り組み方について相談されたマンガ家が淡い恋心を抱くがその場面をフォーカスされた(古い)ことによって発展せずに淡く消える、という話。これはちょっと淋しいものがあったが、まあ現代の大人の世界というのはこういうものかなと。
二つ目は電子書籍で旧作に火がつき、意気消沈していたマンガ家が復活する話。電子書籍の力は大きい。私は紙の本派でKindleで買うのはあくまで紙の本が手に入りにくいかスペース的にきついために電子書籍を選択するか早く次の巻を読みたいから買いに行く暇が惜しくてKindleで読むかなので、サイトに表示された上位の本から探して面白そうなのを読むという習慣がないから、書かれていることはわりとへえっということが多かった。
今Kindleのまんがのトップページを見ると「アルスラーン戦記」9巻とか「ちはやふる」4巻など発売されたばかりのものだけでなくKindle unlimitedで「ちひろさん」1巻などが表示されていてこういうところから売れるということもあるんだなあと思った。
私の新しいマンガの探し方というのは基本書店で手に取ってみるのだけど、最近ではツイッターで紹介されたものを読むことも多い。でも電子書籍のサイトで探して読む、ということはなかったのでいろいろ興味深い。
三つ目はこの作品の中核の一つとも言える中田伯先生の話。純情なんだよなあこの人、と。多くは書きません。
最近ときどき買ってた感じからしても『重版出来!』また面白くなってきた、という感じがあったけど、11巻はほんと面白かった。おススメです。