月刊COMICリュウ 2015年 07 月号 [雑誌]
徳間書店


コミックリュウ7月号でふみふみこさんの「ぼくらのへんたい」第34話「新しい季節」を読みました。

待ちに待っていた第34話。センターカラー、アバン(と言っていいのか)は桜が咲いている中、校門には「北上高校」の文字。オレンジ色の後ろ頭、でもあれ?髪が短い。そして最初のセリフが「やっと来た」。

やっと来た。うーん、やっと続きが読める、ということと重なります。

先月は驚天動地のユイ(亮介)による、まりか(裕太)への告白。えー!ついに言っちゃったよ!とこれからどうなるんだと全然展開が予想出来なかったのですが、季節が急に進んだようです。

ページをめくると扉、セーラー服を来たパロウ、ユイ、まりかが寝転がっているのが十二単柄の千代紙のように見開きで広がっています。ほかにも顔の見えないセーラー服が3人いるのですが、これは誰でしょう。この作品に共感する多くの読者なのか、たとえばずっと広がっている男の娘たち(女の娘もいるかもしれませんが)の世界をヘリコプターで空撮しながら(今ならドローンでしょうか)すうっと降りてきて、3人だけがアップになっている、のかもしれないなと思ったりしました。想像(っていうか妄想か)の広がる構図です。パステルカラーの3人がリラックスモードのこの図柄、何か今までのイラストレーションの中でも一番好きな部類に入るんじゃないかなあと思いました。

そしてページをめくると、髪を短くしたユイ=亮介。「やっと来たか」と声をかけたのはパロウ=田村修だったのですね。桜並木を背景にして、同じ制服を来ている二人。ここで、亮介はみごと進学校の北上高校に合格し、多分今日はその入学式らしい、ということが分かります。

「ひさしぶり」と声をかける修に亮介は「待ち伏せって。そんなにオレに会いたかったか」と肩にトンとやります。・・・なんだこのBL臭い展開は。(笑)これは何というか、ある種のパロディなんじゃないかと思いました。そしてページをめくると。

頬を赤くしている修に亮介は焦って、「冗談だよジョーダン」といいます。ここでちゃんと下げてくれているので何というかある種のパロディなんじゃないかな、というおさまり方がしてよかった(笑)と思いました。

相変わらず学校に対する態度はテキトーな亮介は、送られてきた入学式の説明のプリントも持っていないため、修が教室に連れて行くことになります。「やっぱ初日は緊張するもんな」「へえ、君みたいなヤツでもそうなんだね」「君みたいなヤツってどういうことだよオイ」「そのままの意味だけど」みたいな男子高校生の会話が続きますが、あれ?と思った亮介は「・・・お前そんなキャラだっけ」と言います。

そこでしんとした顔をする修。そう、今まで会ってたときは基本的にお互いに女装していたわけで、パロウも素直に自分の気持ちを出せていたのですね。男子高校生としての修は嫌みで皮肉屋のクールなタイプ。女装すると「悪いお姉さんタイプ」になるわけで、そのギャップを含めてあかねやまりかは好きになってしまったわけですが、亮介にはそれは通じないんですね。この物語の中でまあ一番「普通の」少年ぽいタイプですしね、亮介は。

修はなんか、つまり自分のクールな魅力が本当は自分が好きなユイ、亮介には通じないんだなあと思ったのでしょうか、「髪切ったんだね」といいます。「それじゃウィッグつけられないんじゃない」・・・やはり、二人を繋いでいた、「女装」というものに話を持って行きますが、亮介は明るい外の日差しを受けた窓辺でにっこりと(こういう演出、ベタと言えばベタですが、好きです)「もういらねーから」と言います。

パロウは何を思うのでしょうか。同じ高校に進学した、ということで(ユイは多分意識して選んではなかったと思いますが)自分に近づいてくれた、と思ったのに、やっぱり離れて行くのか、と思ったのでしょうか。自分の教室を見つけた亮介に「頑張って」と行こうとすると、亮介は呼び止め、「一緒に帰ろーぜ」と言います。するとパロウはまた赤い顔をして、「・・・うん」と言います。

・・・・・・なんつーかこの子、本当に自分の好きな人には素直なんだなと思います。ここまでの場面、パロウがユイのことを好きで、ユイはそれを知ってる、という関係性があるということを承知の上で明るく振る舞うユイとクールな顔と素直な顔を交互に見せるパロウの関係にキュンキュンしてしまいます。パロウって、ちょっとややこしいヤツではあるけど、基本的にはツンデレなんですね。

一方、中学校の家庭科室ではクッキング同好会の部長・あかねが新入生歓迎会頑張ろー、と言ってます。同好会はあかね、まりか、ともちの新3年生3人と新2年生の舞の4人。3年生が卒業してしまうと消滅してしまうかも、とあかねは言うわけですね。舞もこの部活が消えてしまったらどうしよう、とヨヨと泣いています。「先輩たちと過ごしたこの部活がなくなるなんてそれだけは絶対にいやです」というわけですね。

それを見て「私も絶対にいやだな」というまりか。みんなそれに賛同します。で、新入生歓迎会で頑張って新入部員を獲得しよう、というわけですが、何をやったらいいか、フライパン持って踊るとか「中学生か!」みたいなことを言ってます。中学生ですが。

舞は、「私がこの部活に入ったのは、青木先輩(まりか)がいたからだ」、と言います。まりか(というか裕太ですけど)に入学式の前に泣いていたのを慰められて、男子が苦手だったのが大丈夫になって、そういうことを(新入生にも)分かってもらいたい、と言うのですが、それを引き取ってあかねが「クラスにいるのやだったときはここに来るために学校に来てた」というのですね。

そうするとみんな口々に、「私も(ほとんどいつもだけど)」「私もです」「ボクはずっとそうだけど」と賛同します。

・・・・・・ここを読んでいて、ああ、やっぱ人生って、苦しいものなんだよなあ、と何だかそんなことを考えました。

いや、それだけだと舞ではありませんが「すみません訳わかんないですよね」という感じですが、どういうことかというと、この子たち部活で集まるときは本当にいつも楽しそうで、まあそれはあかねのキャラとまりかの魅力が大きい訳ですが、なんというか、私などは中学生のときはすごく辛い感じが強くてどちらかというと一人、ともちのように「知り合いはいっぱいいるけど友達がいない」という感じでしたから、何かこういう楽しそうな部活があるってことが、「夢物語だよな」みたいな斜に構えた感じで見ていたところがあったのですね。

いや、夢だろうが何だろうがかわいい子がいて(男の子ですが)楽しい雰囲気があれば別に文句はないのですけど、アンリアルではあるな、という思いがあった訳です。

でも、この普段いつもテンションの高い明るいあかねがそんなことを言うのを読んでいると、ああ、やっぱりこの子たちも辛いことはいっぱいあるんだな、とすごく思って、まあもちろんいろいろなそれぞれのキャラクターの描写を読んでいたらそれぞれの抱えている辛さみたいなものは頭で理解はしていたのですけれども、やっぱり辛い場所、辛い時間が多いからこそ、こういう場所で楽しい時間を共有出来る仲間がいることがいかに楽しいことなのか、ということを改めて認識したのですね。

考えてみると、それぞれの抱えている辛さみたいなものはそれぞれに重いし大きかったりもする。あかねはあかねで素直に一生懸命生きているけど、でもだからこそ回りとぶつかったりもする。ほかの三人はそれぞれにそれぞれのものを持っている訳だけど、何かまあ、自分が中学生のときにそういう仲間がいなかったから「ちっ」と思っていたに過ぎなかったんだということがわかって、(笑)自分の小ささに改めて気がついた、という感じでした。まあでも、私の場合は高校や大学に行ってからは友達関係ももっと深く付き合えるようになって行った訳ですけど、中学生には中学生にしかないそういう仲間空間というものはあるよなあと改めてしみじみ思いました。

で、あかねの出した結論。「うち(クッキング同好会)の一番いいとこ!ちょー仲いいとこ!」「・・・そうです!そういうことです!」と我が意を得たという舞に、「(ベタなことを)さらっと言っちゃうところがすごい」と赤面するともち、「料理も楽しいけどね」と何というかよくわからないけどとにかくフォローするまりか。で、結局新入生歓迎会で何するか全然決まってない、というありそうな話でちゃんちゃん、でした。

まあこの辺は伏線という感じですが、舞がこんなにきらきらと嬉しそうにしているのはなかなか見られないので、いいなあと思いました。でもまあ、この「今の」クッキング同好会がみんな好きな訳で、新しい子が入ってきたらまたそこで関係性が少し変わるかもしれない。今までの展開から言うと、この4人の中の誰かに引かれて新しい子が入ってくる、ということになるのかなと思いますが、それでまた新たな展開になるのでしょうね。タイトルどおり、「新しい季節」が始まるということになるんだと思います。

場面は入学式が終わって放課後の亮介と修。受験だとか、文系か理系かだとか、進学校の男子生徒みたいな会話をする中で、「焦らなくて大丈夫」という修に亮介は「センパイって感じだな!」と言います。部活のこととか話をする中で、修は「もう女装はしないの?」と尋ねます。「母さんが良くなったから、もうしないと思う」という亮介に、「良かったじゃないか。少し寂しいけどね」という修。背景は満開の桜でしょうか。本当に桜吹雪に満たされた回だなと思います、今回は。すごいなあ。

「僕もそろそろやめ時だ」というパロウ。あれ?30話でともちに「いつもよりずっと楽しそうじゃん。いつもの暗くて何考えてるかわかんないあんたよりいいと思うよ」と言われて、心が動いたかな、と思っていたのですが、やっぱりやめなきゃ、と思ってたんでしょうかね。しかし亮介は、「続けりゃいいじゃんよ。お前は好きでやってんじゃん」と言われて「え?違うんだけど(説明したはず)」と思うパロウに、「あー、何かそういう設定だったな」と身も蓋もないことを言う亮介。思わずギャグタッチになってしまい、「設定…?」と思うパロウ。要するに亮介にはパロウの一切のカッコつけが全然通用しないんですね。

このへん、まりか(裕太)はパロウが好き、パロウ(修)はユイが好き、ユイ(亮介)はまりかが好きという三角関係もそうですが、ある意味カエルとナメクジとヘビの三すくみみたいな感じもします。(笑)パロウのクールな魅力はあかねとまりかには強力で、ともちも十分その魅力は理解出来るのですが、亮介には通じない。まあ考えてみれば、通じないからこそ好きになっちゃったのかもしれないんですよね。Sっぽいヤツは本当はM的要素が強いからそれを隠している、みたいな感じかも知れません。

でもまあ、亮介と修って、女装という接点がなかったら、最も友達になりそうではなかった二人だなとは思いました。

まりかと旅行した、という話を切り出したパロウは、ちょっとヤキモチを焼いたのでしょうか、自分がまりかに「何か」したということをいいだしてともちの言う「メンヘラぶった」表情をしますが、亮介は「もう殴る気も起きねー」と言います。「俺さ、今日嬉しかったんだけど。お前とこうして普通に話せて、一緒の学校で下校出来て。お前は違うの?」と。

この辺の、本当に男の子っぽいストレートさが、本当に亮介の魅力なんだなと思いますし、亮介は成長したと思うし、何ていうか、そういわれてうつむいてしまうパロウが何かかわいそうというかかわいいというか、という感じになります。いや、亮介ってこういうときすごく強いから、まりかも凹ませて切れさせたことがありましたし、まあこういうタイプ苦手な人はいるよなあと思います。何ていうか多分、私もつい強い言い方をして相手をしゅんとさせてしまうことがある方なので、何かまだ野放図に、自分自身の正義でそういうことを言える亮介を見ると、まだ若いな(当たり前ですが)と思ってしまう面もあります。いやいや高校生らしくて実によろしい、とも言えますが。

で、まあここから亮介らしい忠告、というか説教。(になっちゃうタイプですね、亮介は)「青木に被害者面するなと行ったけど、それは自分のことじゃないか」という亮介に、「それは認めるけど、まりかがそうだってことは確かなんだから、間違ってない」と自分の正当性にめがねをくいっとやりながら(これもある種のパロディですよね)固執するパロウにイラっとする亮介。「まりかはお前のこと好きだって行ってたんだし、あいつ泣かせるのやめろよな」と亮介は言うのですが、考えてみれば亮介はパロウに、終始一貫してそれしか言ってないんですよね。

おれたち、三人しかいない仲間じゃないか。仲良くやろうぜ、と。

でもそれがパロウにはそう聞こえない。自分の好きなユイが、まりかの肩を持っている、と無駄な女子力を発揮し、いやいやその言い方は政治的に正しくないか、嫉妬心にかられてさらにエゴイスティックな自己主張を続けます。自分が好きだと思ってないということはまりかには伝えてるし、それでもいいと言ってるんだから、そこだけ取り上げて非難されるなんて心外だ、そんな言い方は無神経だ、とかなんとか。まあつまり、ボクがまりかをいじめようと何しようとボクの勝手だしまりかはそれを拒否してないんだから口を出すな、みたいなことを言ってる訳です。

まりかはそれを許してしまうし、ともちだったらそれに呆れながらもどこか認めてしまうところがある訳ですけど、亮介はそうはいかない。お前はお前を好きなまりかの気持ちを無視して無神経とは何事だ、と襟首をつかみます。「好きなだけ殴ればいいだろ、怒りを表現するのに力に頼るしかないなんて幼稚だ」とどうにかして優位を保とうとする(ああこれもマウンティングか)修に亮介は手を離し、まりかのやってることは気持ちの押しつけかもしれないけど、それでもいいじゃないか、「好きとか嫌いとかおいてもお前のこと考えてるからだろ」と言います。

ここは、亮介の感情が出てるなと。自分が好きなまりかは自分でなく目の前にいるパロウのことが好きだ、という複雑な感情はある訳ですが、それを超えてもっと大事なことがある、ということを伝えたいんですね。

ここで亮介の回想に入ります。放置されていたと思った亮介のまりかへの告白の続きです。

告られたまりかは真っ赤な顔をして、「私はずっとパロウさんが」と言います。もちろん亮介はそれを知ってて言ったのですね。「なんかさ、言っとかなきゃいけない気がしたんだ」と。

うーん。私はまりかと亮介の取り合わせが好きなので、ここはまたキュンキュンするのですが、告られて動揺するまりかは「蜂谷さんは」と聞くのですが、「別れた」ときいて「ええっ」と言います。「はっちには悪いことをしたんだ。自分のために付き合ったっつーか」と。・・・・・・うーん、そうなんですよね。これはもう第1巻の第3話、「I am my sister」に出てきますが、女装でまりかとパロウとあったユイは、「お前たちとは違うんだ!」という思いで勢いではっちとつきあってしまい、でもまりかたちと打ち解けてからはまりかに魅かれて行く自分をどうしようもなく、そんな中途半端な気持ちでありながらはっちと最後まで行ってしまった。そこに深い後悔を感じているのですね。

でも、だからこそ、まりかに自分の気持ちを伝えておかなければいけない。「オレの問題なの、これは」というのです。まあこれも、勝手と言えば勝手ですが、「まあ、気にすんな」という訳です。つまり、告られてごめんなさい、といわれても(ごめんなさいとは言ってませんが)オレが勝手に気持ちを押し付けてるだけだから気にすんな、そう言われるのはわかってたよ、とまあ断ったからって、はっちと別れてしまったからと言って、お前のせいじゃない、気にするな、と言ってる訳です。

でも、まりかはもっと大事なことを伝えたい。二人に会えて本当に良かったと思ってる。運命じゃなかったかもしれないけど、私はそうは思わない。「生まれて初めてこうしててもいいよって言われて私はすごく救われたんだよね。あのとき二人と会ってなかったら、もっとずっと苦しんだと思う」と。「オレもだよ」という亮介には、やはりその気持ちは伝わったんですね。「気持ちの押し付け」かもしれないけど、まりかは自分が会うのに葛藤のあった母親に会いに行くのに背中を押して、一緒に来てくれることまでしてくれた。「押しつけ」だと思っても、亮介は、それに素直に甘えることが出来るタイプなんですね。だから、自分の気持ちは受け入れてもらえなくても、まりかが自分のことをどんなに大事に思ってくれているかはよくわかっている。もちろんまりかのそんなところも亮介は好きなんですが、でも「好きとか嫌いとかおいといても」自分を大事に思ってくれている、その気持ちに答えたいと思うし、それをパロウにも理解してもらいたい、と思っている訳ですね。

そして、「オレもだよ」と言われて「そうだよね。そうだよねって言うのも変だけど、そうなんだよね」というまりか。三人で女装した、わかりあえた、許し合い、認め合ったある種の夢の時間、というとすごい言い方になりますが、まあそんな言い方をすると無条件な感じになってしまうけれども、自分たちの事情の中でお互いの困難を理解し合い、それを認め合うための共通項としての女装した時間、というものの大切さを思い出す訳ですね。

何かこの辺、凄くいいなあと思います。家庭科室での会話もそうですが、やはり人生ってひどい場所で辛いことばっかり、お釈迦様の言う通り、人生の一切は苦である、わけですが、だからこそともに生きて行く相手がいる、仲間がいると言うことが大事だ、ということがすごく良くわかります。まあ、これも二人だと対幻想というか閉じた関係、それこそBL的な世界になりますが、三人だからこそ開かれている、しかも「好きとか嫌いとかを置いとける」関係になり得る可能性が見えてくる、という感じがします。この辺絶妙だなあと思います。

この「救われた⇔苦しんだ」の軸がいかに大事かということ。だからこそ傷つけ合ったりもする訳だけど、でも文字通り「かけがえのない」仲間なわけで、それをパロウにも理解してもらいたい。下校風景に戻って亮介は修に、「仲良くしようぜ、センパイ」というのでした。

・・・・・・しかしこのラストシーンの二人の表情。うーん。またまた一筋縄では行かなそうです。

今回も面白かった。でも、パロウの修のときのクールさがことごとく亮介に粉砕されて行くのは可笑しかったですし、でもだからこそ修はユイのことが好きなんだろうなとも思います。修には、「叱ってくれる人」が必要なんでしょうね。だからユイの前でことさら悪ぶってみせる。亮介はそれに呆れながらも、真っ直ぐに叱って、というかぶん殴ったりする。それでまた、パロウはユイのことが忘れられない、と。

・・・

・・・

勝手にしろ!(笑)

まあ本当に、中学生は3年間しかないし、高校も3年間しかない。第1巻の最初からちょうど丸二年が経って、三人と彼らを取り巻く状況も大きく変わって行って、本当にまた再スタートという感じです。この時期は改めて本当に成長する時期だなあと思います。

今月もホント面白かったですし、この作品の背後にある人生観とか世界観というものが、今回はすごくよくわかった気がしました。

単行本8巻は7月13日発売だそうで、楽しみです。

また次回第35話も楽しみにしています!